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内容説明
●注目の作家・舘野鴻と、細密画家の新生・なかの真実が紡ぐ、厳しくも心あたたまるファンタジー。●生まれつき匂いがわからない猫と、特別な枝を求めて猫のもとへやってくる小鳥。環境や価値観が違っても、互いに歩み寄ることの大切さを描いたストーリー。子どもから大人まで心に響く、珠玉の絵本です。●命の循環、人間の営み、共生―リアルな自然の一端を、美しい細密画でドラマチックに描きます。ねこの しごとは、こぶしの 木のこえだをたばねること。あるあさ、ねこが しごとをしようとすると、まどに ことりが とまりました。「……おねがいがあります。そこにある こえだを、すこし わけて もらえないでしょうか?」いまにも なきだしそうな ことりをみて、ねこは 一日一本 こえだをわたす やくそくをして……。生まれつき匂いがわからない猫と、特別な枝を求めて猫のもとへやってくる小鳥。異なる環境のなかで、密接に交わり合う両者―互いを思いやる優しさを描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
322
とても綺麗な美しい絵本で一生の宝物になりそうな素晴らしい一冊ですね。ストーリーは服を着て擬人化された猫ちゃんと言葉を話す小鳥との友情の物語です。猫ちゃんの朝の楽しみは、よーく冷ました紅茶を一杯飲む事です。きっと冷ます理由は猫だけに猫舌だからでしょうね。表にトラックが来て小枝の束を下ろして行き夕方までに束ねて揃えるのが猫ちゃんの一日のお仕事です。そこへ一羽の小鳥が飛んできて小枝を7本だけ下さいとお願いします。猫ちゃんは小鳥に一日に一本あげる事にします。七日が過ぎて小鳥が来なくなると猫ちゃんは寂しくなります。2023/07/18
starbro
262
表紙のシャム猫の絵に魅かれて読みました。ストーリーはシンプルですが、「なかの真実」の細密画が美しく、ハートウォーミングだにゃあ(=^・^=) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001371.000009728.html2022/10/10
やすらぎ
206
最後のページがすべてを物語っている。本を閉じても余韻が残る。森の奥でひとり穏やかに、花に囲まれて過ごしていたねこの家に、探しものをしているあおいとりが訪れて、やさしさをひとつずつ渡しあっていく。朝になると蕾は花となり寂しさは薄まるけど、愛おしさを抱いた夜は長く感じてしまう。闇で灯りをみつめるねこが印象的な絵本。自然の香りを感じることはできないけど、囀りのきらめきは聴こえてくる。この森には哀しみを包み込むほどの華やかさがある。風に運ばれたことりのやさしさ、その花束は心のなかでほのかに香り立っているのだろう。2025/09/06
宵待草
176
何て温かな読後感の、繊細な描写の細密画:絵本でしょう! 絵本作家にして生物画家:舘野鴻と、弟子:なかの真実の秀逸な共作絵本です。 こぶしの木の小枝を束ねる仕事をする『ねこ』と、1日に1本のこぶしの木の小枝を貰いに来る『ことり』とが、織り成す此の物語は、自分に出来る精一杯の事をする事の尊さと、分かち合う事の大切さを沁々と、私に伝えてくれました。 なかの真実が描く細密画の、何れの頁も素晴らしくて、此の温かな物語にぴったりと似合います。 小枝を1本1本貰いに来る度に、ねことことりの関係性は 、、、コメントへ続く2023/08/11
☆よいこ
117
絵本。一人暮らしのねこは、こぶしの枝を束ねる仕事をして暮らしている。ある日窓辺に、綺麗な歌声の小鳥が訪ねてきた。小鳥がこぶしの枝を分けて欲しいと頼むので、1日1本なら分けてあげると約束した。毎日やって来る小鳥は、ねこと仲良くなる。小鳥は、ねこの家がいい匂いがすると言うが、ねこは匂いが分からない。だけど小鳥の歌が聞けて、ねこは嬉しかった。7本目の枝を受け取ると、小鳥はぱたりと来なくなった。ねこは寂しがる。しばらくして、小鳥はお礼を持って再び現れた▽舘野鴻(たてのひろし)はお話しのみ、作画は弟子が描く。2023/03/17




