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内容説明
シュート決定率やリーグ戦での勝敗数といった統計から、パスやフォーメーションの幾何学にいたるまで、サッカーは数学的要素に溢れるスポーツだ。それらの要素を最新手法で追跡・分析すると、驚くべきパターンが見えてくる。一流選手や強豪チームの動き、名監督の戦略や采配は「数学的に正しい」のだ。勝ち点はなぜ3なのかといったトリビア、ブックメーカー(賭け屋)に勝つ方法なども考察。あなたの「サッカー観」が変わる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リットン
7
本書で挙げられるシーンが世代的に欧州サッカーを見るようになった時期で、シーンが鮮明に思い出して懐かしい気分になった。EUROのバロテッリのゴールや、イブラのオーバーヘッドとか懐かしい。。。ボリュームが思ったより多くてヘビーだったがサッカー好きとしては面白かったな。まぁ、上記のようなシーンを知らないと堅苦しい本になりそうだけど。そして、なにより筆者がリバプールファンという点がよい(笑)。この頃の筆者に、「大丈夫、このあとCLもプレミアも優勝するから」と言いたくなった2023/07/21
広瀬研究会
7
野球はもともと沢山の数字が出てくるスポーツだけど、サッカーを数学で解き明かすとは?という興味を持って読み進めた。勝敗予想や観客の群衆心理の話はタメになるし、勝利したときの勝ち点を「3」ではなく「2」とした場合の影響についても目からウロコ。でも何といっても楽しいのは、2010/11シーズンのバルセロナのティキ・タカを数学モデルに当てはめて考察したり、イブラヒモビッチのオーバーヘッドのロングシュートの弾道がいかに奇跡的かっていうことを解説するくだり。やっぱりスター選手の話が一番盛り上がりますよね。2022/11/19
遥
4
デイヴィッド・サンプターさん著の「サッカーマティクスー美しい試合の中の数学をめぐる冒険」を読み終えました。数学者による本です。数学をサッカー(もしくはその逆)で面白く解説します。この本では、数学と統計学を用いてサッカーの戦略や選手のパフォーマンスを分析しています。ポワソン分布を使った得点のシミュレーションや、バルセロナのプレースタイルと粘菌の効率的な経路の類似性、勝ち点制度の影響などが論じられています。 数学はサッカーの理解を深めるだけでなく、人生の意外な発見をもたらす手段でもあると述べられています。2024/10/29