科学のカタチ

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科学のカタチ

  • ISBN:9784788718500

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内容説明

ケムシとチョウ、ウジムシとハエが
同じ生き物だというのはヘンではないですか? ―養老孟司

生命のしくみを突き詰めれば突き詰めるほど
全体が見えなくなってくる ―養老孟司

五量体は実は「六量体」だった! 奇跡としか思えない。
神様が設計したとしたら、相当マメな神様だ ―宮崎徹

新しい薬をつくるには、固定観念の壁を打ち破らなければならない。 ―宮崎徹



ネコやヒトを救うAIMを発見し、創薬に向けた研究を加速している宮崎徹氏が、鎌倉に住む恩師・養老孟司氏を訪問する中で語り合われる「科学のカタチ」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

79
体の中のゴミを掃除するというタンパク質AIM。その研究で猫の腎臓病も調べているという宮崎徹氏と養老孟司氏の対談。猫科の動物にはAIMがなく腎臓病になりやすいという話から、コロナ、昆虫の完全変態、科学の諸問題まで、実に興味深い対談だ。昆虫の幼虫・蛹・成虫のゲノム解析によって、完全変態を分析しようとするところなどミステリアスだ。素朴な探究心が科学の基本だと思った。ワクチン4回目を今日打ったのだが、コロナワクチンは「壮大な実験」であると語られていて、今後どうなるのと考えてしまった。#Net Galley JP2022/08/05

たまきら

43
この本の生まれるきっかけを読み、宮崎先生のAIM本を読んだときに感じていてモヤモヤがすこし解決しました。なるほど、猫好き編集担当が決めたタイトルなのね。気持ちはわかるけれど、宮崎先生の研究は猫だけに収まらないと思います。この本ではAIMを応用するようなコロナワクチン新薬へのアイデアが出るんですが、「老廃物を取り除く」はすごく東洋的な未病ケアのアイデアだな、と興味を覚えました。そこに煮詰まりからの脱却ヒントがある気がします。苦手な対談形式ですが面白かった。2023/01/28

おせきはん

38
体内のゴミを掃除するタンパク質AIMを研究する宮崎先生と養老先生の対談が収録されています。研究環境の問題のほか、生命、感覚、教育などに関する知的好奇心を刺激される対談を肩肘張らずに満喫できました。2022/11/09

青木 蓮友

13
とっても心地いい対談を読みました。呼吸がゆっくりになるというか眠くなるというか、もちろんいい意味で。字もね、ちょっと大きいんです。それでいてよく考えたら東京大学レベルのお話という、それを素人がすんなり聞けるほどの話にできる驚き、頭の良さの凄みよ。宮崎徹さんのことをこの本で知ったのですが、そうですかこの方があの猫の寿命を伸ばす研究の方でしたか。その研究のアプローチも専門外ゆえの発想とのことで納得、これから本当に楽しみです。未来を憂いているようでいてどこか深刻でもないふうの対談、肩の強張りがひとつ緩みました。2022/10/25

Ukyoaki

10
猫の腎臓病の特効薬ができる可能性があり,その研究に多額の寄付が集まっているという報道はリアルタイムで見ていたので,宮崎氏には以前から興味があった.本書では,ハエに関する研究結果が掲載されており,昆虫の世界でもまだまだ未知の領域が残されていることを認識する事が出来た.(キチンでDNAが取り出しにくいというのには笑った)2023/01/08

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