ジェンダーで読み解く男性の働き方・暮らし方 ーワーク・ライフバランスと持続可能な社会の発展のために

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ジェンダーで読み解く男性の働き方・暮らし方 ーワーク・ライフバランスと持続可能な社会の発展のために

  • 著者名:多賀太【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 時事通信社(2022/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784788718067

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内容説明

新型コロナウィルスの蔓延にともなうリモートワークの拡大は、男性の働き方と暮らし方を根本から揺るがしている。多くの男性は、仕事場が会社から家庭へと変化し、家庭で過ごす時間が格段に長くなった。それにともない、男性の家事・育児参加の促進が期待される一方で、一部の男性による虐待やDVの増加を懸念する声も聞かれる。

 これまで、男女平等化の流れの中で、長年にわたり男性の仕事中心の生き方が批判され、男性の家庭参加やワーク・ライフ・バランスの必要性が訴えられてきたが、あまり大きな変化は見られなかった。ところが、コロナ禍は、瞬く間にそうした従来の男性のライフスタイルを大きく揺るがした。今後、私たちの働き方と暮らし方はどう変化していくのだろうか。それは、社会の男女平等化を促すのだろうか、それとも形を変えながらも男性優位の社会が持続していくのだろうか。そうした中で、特に男性たちは、どう振る舞い、どう生活を組み立てていけばよいのだろうか。

 コロナ禍に伴う働き方や家庭生活の変化については、すでに多くの論者や各種メディアによってさまざまに論じられているが、男女平等化(ジェンダー平等)という社会の大きな流れを背景とした男性の仕事と家庭生活をめぐる戸惑いに、さらにコロナ禍が追い打ちを掛けようとしている状況を正面から取り上げたものはいまだほとんど見られない。

 本書は、コロナ前からコロナ後にかけての日本社会における男性たちの仕事と家庭生活をめぐる現状と課題について、労働社会学、家族社会学、ジェンダー学などの学術的知見に基づいて多角的に考察し、一般読者に向けて平易な言葉で分かりやすく論じるものである。これにより、混迷を極めるポストコロナ社会に向けて、各職場における新たな職場づくり、各家庭での新たな生活設計、そして個々人による新たな生き方の展望となる1冊である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

22
男性の生き方の諸問題について、男性学の知見から解説した本。社会学者による著書らしく、文体は易しいものの、引用元の信頼性が高く、学術書としてもオススメできる。男性学はジェンダー平等を志向し、模索する学問分野であるため、仕事に偏った「ワーク・ライフ・アンバランスな(男性の)生活」を問い直すという目的意識を持つ。それは著しい性別賃金格差の解消だけではなく、男性の幸福にも繋がる実践でもある。男性性を問うブームの中で、性別役割分業を問い直し、ケアの役割を男性が身につけていくべきだという真っ当なコンセプトに拍手👏2022/04/19

かんがく

16
最近ジェンダー問題に関心が高く様々な本を読んでいるが、男性稼ぎ手モデル、ケア労働、家庭教育、ハラスメント、DVなど様々なテーマを簡潔にまとめている良書だった。ジェンダーの問題を「女性問題」「女性運動」「女性学」と捉えている間は根本的な解決にはつながらず、男性も含めた社会全体の問題として捉えていく姿勢が必要。2022/12/31

Mc6ρ助

15
『従来の男性役割である「仕事」での責任を果たしながら、従来女性の役割とされていた家事もよくやっていると自負している男性ほど、・・職場で女性を差別的に見る・・家事・育児に参加していると自負することで女性への目が厳しくなる・・。(p098)』アッチョンブリケな過渡期的現象なるかな。さて家事の分担というが、人のいう通りに家事をこなすのはけっこうしんどい、自分の思うとおりに人にさせるのもまたしんどい。ケアを家庭に押し付けるアベトモ政権のヤリクチもしんどいが、公共事業にしたら電通パソナの中抜き天国かいな。2023/03/01

香菜子(かなこ・Kanako)

14
ジェンダーで読み解く男性の働き方・暮らし方: ワーク・ライフ・バランスと持続可能な社会の発展のために。多賀太先生の著書。ジェンダーイクオリティ後進国の日本。ジェンダーイクオリティ後進国から卒業できれば女性だけではなくて男性の生きづらさだって解消される。ジェンダーイクオリティを推し進めない理由なんてどこにもない。ジェンダーイクオリティの理解がない人にこそ読んでほしい一冊。2025/04/20

アルミの鉄鍋

4
★4 女だから、男だからと言う割り振りを無意識にしている事を改めないといけないと思った。例えば保育園見学は女性の役割、男性が行くのは珍しい事なんて考えは捨てて行動に移して相手の反応を変えていく必要があると思った。レアケースじゃない。昔も今は違う。それは我々の行動によって変えていく必要がある。2022/04/02

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