内容説明
教育書として驚異の10万部超え『学校の「当たり前」をやめた。』の工藤勇一校長が麹町中改革をどのように進めたのか―。トップダウンではなく「最上位目標」に沿って、ボトムアップで考えて一緒に取り組んだ教員達による麹町中の記録。
「学校は何のためにあるのか」というところから、授業や行事を生徒自身の「自律」を高める形に組み替えていき、保護者や地域の人たちも当事者として変わっていく仕組みを詳述。
「あれは麹町中だから出来た」「工藤勇一校長だから出来た」ということではなく、最上位目標を定めて、目の前にある現実をあるがままに受け止め、改善を重ねたいと考える学校関係者が、そうか、こうやって考えればよいのかと膝を打つヒントに満ちた一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
21
学校改革の具体的な手立てのヒントが得られます。2022/06/17
あべし
4
担任である私自身も無理をしていたし、子どもにも無理をさせていたなあ、と反省した本でした。 目標、いわゆる上位概念をしっかりと全体共有し、それに向かって工夫し、実行し、成果を出していけば、血眼になって子どもを追い詰めることもないです。 信じて任せる。ついつい「今のこの子達では無理だな…」とやる前から諦めていたところがありました。そして、叱りまくっていた自分がいました。 授業も学級も、もっと子どもたちと一緒に作っていこう。「どうしたの?」「どうしたいの?」「先生は何を手伝えばいい?」。大事にします。2022/08/03