明るい公務員講座

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明るい公務員講座

  • 著者名:岡本全勝【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 時事通信社(2022/09発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784788714939

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内容説明

こんな時どうするか?

「席に座っていると報告、相談、来客、雑務など日常に流されて肝心の課題に計画的に取り組めない」
→1日の計は前日にあり、1週間の計は前週にあり。金曜日に来週中に何をやらなければならないかを書き出す。

「能率よく仕事が進められない」
→縦長の罫紙の左側に日にち、真ん中に関係者との作業、右にあなたがしなければならないことを書いた「工程表」をつくり、関係者で共有する。

「会議ばかりが多く、時間をとられている」
→会議は仕事場の敵だ。資料配布とメールでの意見交換で済む会議、目的が不明確な会議がたくさんある。意思決定なのか、意見交換なのか目的をはっきりする。開始時間を厳守し、終わりの時間を決めておく。

「超勤時間が多く問題になっている」
→100点満点を目指すのをやめる。80点でいい。残りの20点を取ろうとすると、80点を取るのに費やした以上の労力が必要になる。

「上司に報告文書をちゃんと読んでもらいたい」
→1枚にまとめる。項目は3つまで。人間の脳は1,2,3の次は「たくさん」。4つ以上書くと上司の頭には何も残らない。

「分かりやすい文書を書きたい」
→書いた文をいちど英語に訳してみる。主語、目的語を考えることになる。英会話能力が優れていない方が「分かりやすい文章にする」には良い。
→「適切に対処する」「整備の推進を図る」「所要の措置」「積極的に検討」「体制整備」「高度化」などが出てくるとうさんくさくなる。家族に伝わる言葉を使う。

「同僚や部下、住民に怒りたくなることがある」
→テーブルの下で指を折って10数える。それでもおさまらない時は指を折ることを繰り返す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Monsieur M.

9
おそらく地方公務員向けの情報誌と思われる「地方行政」に連載されていたもの。主に公務員になって2〜3年くらいまでの人を想定して書かれているのか、語り口は優しく噛んで含めるようで、子供に向けて話しているよう。高校を卒業したばかりの若い職員が読むことも考慮しているのかな。著者自ら「初級編」と書いているだけあって、いちいち基本的で当たり前のことばかりではあるが、著者自身も「自戒を込めて」と書いている箇所もあるように、すべてこのとおりにできているという人は稀であろう。中級編も読んでみたい。2017/04/21

まる@珈琲読書

8
★★★★☆ ■自分の仕事もさることながら、若手の育成も意識しないといけない年代、職層になりつつあるので改めてお勉強。人に何かを分かりやすく体系的に教えようとすると、こういうポイントをまとめた本がとても参考になる。これで、ポイントを押さえて伝えながら、実務と往復すればそれなりに指導の型にはなりそう。2020/03/22

じん

8
ほとんど、当たり前の話である。その当たり前が、なかなか大事なのである。最近、「明るさ」ってけっこう大事と実感。こないだまで次官をされた方が、新人から若手向けに書いた内容。公務員でなくても、参考になるところがある。※実は仕事の課題ではなく、課長との人間関係が悩みp34、得意淡然、失意泰然。p233、過程で満足を得るには、努力が不可欠。「できる限りのことはやった」という満足感。p236、「仕事ができる」とは、1つ1つの仕事に誠実に臨み、優れた判断をし、周りを納得させながら良い成果を生むこと。p212※2019/10/12

よし

8
前復興庁事務次官による公務員の仕事の仕方講座。職場でのメモや説明資料の作り方などには役所ならではの文化も感じることができましたが、上司は部下に何を期待しているのか、服装や所作のあり方、1日の時間の使い方など、職業人に共通する部分も多く、若い人にも参考になるのではないかと思いました。「清く明るく美しく」は見習ってみましょうか。2017/03/13

YJ

7
事務次官レベルだと、分単位で頭を切り替えいかないと、仕事を捌くことが難しそう。中々面白かった!明るさは最大の武器。一人で悩まない。仕事の予定は前日までに。会議は仕事の敵。唾よりメモ。電話より電子メール。1枚にまとめる。家族が分かる文章を。役人言葉を使わない。原本を残して返すか捨てる。天動説にならないように、他人の意見を聞きましょう。服装で自分を良く売ろう。所作が人格をつくる。人生は日々の積み重ね。努力と誠実。2017/04/21

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