GIGAスクール・マネジメント ー「ふつうの先生」がICTを「当たり前」に使う最先端自治体のやり方ぜんぶ見た。

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GIGAスクール・マネジメント ー「ふつうの先生」がICTを「当たり前」に使う最先端自治体のやり方ぜんぶ見た。

  • ISBN:9784788717541

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内容説明

GIGAスクール構想により、いよいよスタートした児童生徒1人1台への端末導入。文部科学省の調査では97.6%の自治体で、20年度内に端末の導入を完了しました。一方で、学校現場からは、ただでさえ多忙な中、端末導入に対応しきれていないという先生方の声も聞こえてきます。

そんな中で参考にしたいのが、熊本市教育委員会の先駆的な取り組みです。同教委は、2016年に起きた熊本市地震の復興を担う人材を育成するという目標を掲げ、2018年度からiPadの導入を開始。2020年にコロナ禍で全国の学校が一斉休校した際には、学校と家庭の端末を駆使して、オンライン授業を実現しました。熊本市のICT整備率は2017年度までは20政令指定都市中19位という状況だったことから、一連の出来事は教育界で「熊本市の奇跡」として一躍有名になりました。

現在、熊本市では、「ふつうの先生」が、ごく「当たり前」に、端末を気軽に利用しています。ICTが「苦手」で「嫌い」だった先生が、授業で「イキイキ」と活用しているようなケースもゴロゴロ転がっています。

通常、学校教育の事例集は「学習指導案」が掲載され、体裁も「横書き」です。でも、本書には指導案は一本も載っていませんし、体裁も「縦書き」です。加えて、教育書としてはかなりライトな構成になっています。それは、「読み物」としてサクサク読み進めてもらい、読み終わった後に「これならできそう」「やってみようかな」と思ってもらうような本を目指しているからです。

全国には、1人1台の端末が導入されることに、煩わしさや不安を感じている先生もいることでしょう。初めてのことですから、当然です。そんな方は、ぜひ本書を読んでみてください。きっと「なあんだ。そんなことでいいのか」と肩の荷が下りると思います。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふたば

6
コロナ禍で導入されつつあるテレワーク。教育の現場も例外ではない。 GIGA スクール構想とは、全国の公立小中学校の児童生徒1人に1台の端末環境と高速大容量ネットワークを導入するという国の構想である。 本書では教育現場のICT利活用における現在地点プラスαが書かれている。かつて学校ICTの後進自治体であったとされる熊本市が、ICTの先進自治体となった取り組みを事例としていくつか取り上げられている。 現在進行系のプロジェクトであるが、将来を担う子どものためにも目的と手段を取り違えることのないように願いたい。2021/09/07

U-Tchallenge

2
GIGAスクール元年とでも言うべき一年が終わりを迎えつつある。全国津々で1人1台端末が利活用されたことだろう。それは僕の勤務先でもそうだ。ただ、1人1台端末をとりあえず使っている状態のように思う。使い始めなので、それでもいいのかな、と思っている。まずは使ってみないと見えてこないこともあるだろうし。しかし、そろそろ次のステップを見据えてもよいだろう。いや、むしろ見据えていないとまずいのではないだろうか。次のステップをどう進めるかという参考になる内容がたくさんあったので、実際に取り入れてみよう、と思う。2022/01/30

U-Tchallenge

2
GIGAスクール構想により、一人1台端末が学校に整備された。コロナ禍ということもあり、利活用が求められている。しかし、現場にはやはり障壁のようなものが、いくつも横たわっているのが現状である。その障壁を切り崩して進んでいる熊本市の取り組みを中心に据え、書かれた一冊。学級担任、GIGAスクール推進の担当、管理職、教育委員会等々、どの立場の者にとって気づきを得られる内容となっている。GIGAスクール構想をきっかけにICTを活用することが当たり前を、目指していきたいものだ。2021/09/19

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