内容説明
日本に1410兆円の損害をもたらす南海トラフ地震。
首都直下地震の損害推計も778兆円。
必ず来る次の震災は「日本を終わりにする」かもしれない。
命、社会、国を守るために!インフラ総破綻のボトルネックはここだ!!
南海トラフ地震の想定震源域で異常が観測された場合の対応を論議した中央防災会議の作業部会。その主査として、報告書のとりまとめを担った著者渾身の一冊!
地震は予知できないことがはっきりする一方、次の震災がとてつもないものだということが分かってきた。
異常観測。そのギリギリの局面にどうすべきか。
「命を守ろうとしすぎると社会が動かない」
「社会を動かそうとすれば、命は守れない」
ジレンマの中の「答え」は?
ホンネ、ホンキで話して分かった、石油、水、電力、通信のこれだけの問題点。
長期間続く、社会インフラの機能停止。
安全保障としての防災、減災!
ふんだんに盛り込んだ具体的な社会防衛策と命を守る方法。
最悪の災害でも、今からちゃんと身構えれば乗り越えられる!
「災い転じて福となす」。最強の減災・防災大全!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
57
著者は名古屋大学減災連携研究センター教授の福和伸夫先生。建築耐震工学・地震工学専門、地域防災に関わる教育にも携わる。中央防災会議の作業部会主査として、南海トラフ地震の想定震源域で異常が観測された場合の対応を論議し報告書をとりまとめた著者が、地元名古屋の企業や役所の人たちとホンネ・ホンキで話して分かった「石油・水・電力・通信」の問題点をぶち上げた渾身の一冊。「我がこと感」を持ってもらうためにリアルに描いたとの言葉通り、多少煽ったところがありつつも、日頃から大震災に備える、目を向ける人が増えることを願います。2025/02/21
たまきら
38
読み友さんの感想を読んで。すっごく怖い内容ですが、そんないい方しなくてもいいじゃん!と思ったりもするんですが、やっぱりきちんと疑問を持って、調査して、真剣に問題と向き合う人は尊敬します。墨田区は海抜ゼロ地帯も多く、関東大震災の際には非常に多くの死者が出た場所でもあります。10年前までは地元の鳶の親方やコミュニティの強さがそれでもプラスに思える要因でしたが、民泊が増えて町の絆が徐々に崩壊しつつある今、何かあったら大変なことになりそうです。自衛、助け合い、二次災害予防。シミュレーションしておこう。2025/04/28
サトシ@朝練ファイト
33
多分、本当のことを言ってるだけなのに実に面白い、一気読みです。「南海トラフの悲惨」を国民に見せてしまうと東京五輪も大阪万博もできなくなり言えば言うほど、日本の評価が下がってしまう問題と位置付け「本音で語り、本質を見抜き、本気で実践する」ことが必要だと説きます。防災に関しては本を読むだけではなく自らがどう備えていくかも大事だよなぁ。2019/05/19
zel
12
防災に限らずホンネで熟議できる関係が大切なのだろうけれど、なかなかそうはいかず。まさにジレンマ。ファシリテーションなどの出番なのかな。2021/10/15
hal
11
いかにもな題名で「震災対策をするように」と脅す本。何故地震がおきるかの説明も兼ねて、「破局災害」のカルデラ噴火と地磁気の逆転があげられている。もし起これば人類滅亡どころか地球上の全生命が絶滅する可能性もあるのでは。これに比べたら南海トラフなどまだ対策すればどうにかなるかもしれないから…という本ですね。とりあえず、非常用食料などの再チェックをしました。2019/04/04
-
- 電子書籍
- 彼は『これ』は復讐ではない、と言った …
-
- 電子書籍
- とんで火に入るゆりの犬 1 MFC ジ…
-
- 電子書籍
- ポケット百科[au版]iPhone5s…
-
- 電子書籍
- ネットワークマガジン 2002年7月号…