日本怪異妖怪事典 中部

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日本怪異妖怪事典 中部

  • ISBN:9784305709684

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内容説明

日本怪異妖怪事典シリーズ第五弾!
中部地方に伝わる、不思議な存在や出来事を900項目以上掲載!
[新潟県]七面大蛇、二ツ岩の団三郎、ヤサブロバサ
[富山県]一尺じいさん、針千本、泳ぎ出した釜、犀の化物
[石川県]狗龍、蟹淵、三昧太郎、天刹、浜姫、水クシ
[福井県]味真野の狐、イッパク、鴆、東尋坊、バベンの婆
[山梨県]荏草の孫左衛門、おいはぎ、石塔かじり、手白猿
[長野県]お化けたまご、くもが渕、三つ目の兎、星糞
[岐阜県]雨乞の藁の竜、おばさんおばけ、がたがた橋、はんつも
[静岡県]河鹿の屏風、イナブラさん、桜が池の主、山吹猫
[愛知県]ばんじょうげつの髪洗い婆、めったいくやしい、川尻婆ァの古提灯
[広域]黄金の鶏、大婆王、みの虫、八百比丘尼、ヤロカ水
[その他]岡崎の化け猫、紙舞、クダベ、松茸の化け物…
人気者から隠れた逸材まで、幅広い怪異妖怪が大集合!!

古代から現代まで、中部地方において文献に記録された、または、著者による聞き書きで集められた怪異や妖怪、それらに関連した俗信、習俗、物語、芸能、絵画などにある奇妙な物事を、県別に紹介。さらに、中部全域で確認できた存在、物語や絵画として創作された存在についてもまとめている。
各項目については、地域に根差した妖怪怪異の調査を行う、在野の愛好家、研究者が執筆。監修は『日本現代怪異事典』『世界現代怪異事典』著者 朝里樹氏。
各地域で語られた物語を通して、日本の歴史や文化も学べます。中部地方の特徴や日本各地との共通点など、様々な発見があり、中・高生から怪異好きの社会人まで幅広い読者が楽しめる内容です。

目次

【目 次】
はじめに
凡例
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
広域
その他
COLUMN
01新潟県の妖怪
02郷土誌・民俗報告に潜む妖怪たち
03両面宿儺外伝
04狐狸妖怪とはいうものの
索引
五十音順索引
部類別索引
属性別索引
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

9
エピソード的には、狐狸、河童の話が多いのですが、見越し入道として知られる存在のはなしも、多数収められ、非常にポピュラーなのは、何らかの物語の伝播なのだろうか。 船幽霊の話も、いくつかのバリエーションが収められている。 また、お椀などを貸してくれる存在のエピソード(一度返さなかったら打ち切りになる)は、共同体の外との交易の名残なのか、それとも貸し借りの重要性をつたえるものなのかなどと思ったり。 非常に気になったエピソードは、静岡県に残された、『ふーらい猫』の話。 2022/09/23

アル

0
今回もかなりの読み応えだった。 新潟県に信濃(長野県)と関連する話が複数伝わっていて、信濃と越後間の交流が活発だったことを伺わせる。 また、人に好意的な怪異が蓼汁を嫌う、という話が繰り返し出てくるのも印象的。 狸より狐の方が名前がつきやすい理由、憑かれた人が名乗るからでは、という怪作戦テラさんのコラム、面白い着眼点だった。 個別の怪異で印象に残ったのは静岡のイナブラさん(スマブクロ)。積み上げた稲叢のような姿で海から現れ、覆い被さられた人は死骸も残らない、と、まるでクトゥルー神話のクリーチャーのようだ。2022/12/16

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