筑摩選書<br> 死ぬまでに学びたい5つの物理学

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筑摩選書
死ぬまでに学びたい5つの物理学

  • 著者名:山口栄一【著者】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 筑摩書房(2022/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480016003

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内容説明

母親に捨てられたニュートン、自殺したボルツマン、息子をナチスに殺されたプランク、ユダヤ人としてドイツを追われたアインシュタイン、原爆製造の汚名を着せられたハイゼンベルク……。科学の先端を切り拓いた物理学者たちの発見の陰には、孤独と苦悩の人間ドラマがあった。5つの革命的な知を生み出した天才たちの思考プロセスをたどり、科学はいかにして創られたかを解明する。文系の読者にも面白く学べる全く新しい物理学入門書。

目次

序章 強く生きるために物理学を学ぶ
第1章 孤独から生まれた科学革命──万有引力の法則
1 ニュートン──「神の御業たる真理」の発見者
2 天才のインスピレーションを追体験する
第2章 哲学から解放された科学──統計力学
1 ホイヘンスからワットへ──産業革命を起こした職人の技能
2 ボルツマン──パラダイムの破壊者に訪れた悲劇
3 世界の乱雑ぶりを弾きだす
第3章 宇宙の設計図を見つけた──エネルギー量子仮説
1 プランク──物理学を変え、物理学を守った
2 波であり粒である光とは何か
第4章 失われなかった子供の空想力──相対性理論
1 アインシュタイン──枠組みを揺さぶるユダヤ的知性
2 中学生の数式で相対性理論を導く
第5章 神はサイコロを振る──量子力学
1 ドゥ・ブロイ──誇り高き孤独と自由な精神
2 シュレーディンガー──遍歴と越境の生涯
3 ハイゼンベルク──科学的名声と原爆製造の汚名
第6章 科学はいかにして創られたか
1 新たな知の創造へのプロセス
2 科学革命家たちの「創発」を検証する
3 創発と回遊──新しいイノベーションの世紀へ
あとがき
参考文献
事項索引
人名索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

88
タイトルに惹かれて。あまり時間は残っていないかもしれないが、こう言われると読んでおかなきゃと思い…。何も死ぬまでに、この本を読めと言ってる訳でなく、中で紹介する5つの物理学を学べと言ってるのだが(笑)。万有引力の法則(ニュートン)、統計力学(ボルツマン)、エネルギー量子仮説(プランク)、相対性理論(アインシュタイン)、量子力学(ドゥ・ブロイ、シュレーディンガー、ハイゼンベルク)。各物理学者の考えや生き様とともに業績の理論を紹介。一般の科学史の本よりは物理学の内容自体に力を入れているが、数式の心配は無用。2022/04/29

壱萬参仟縁

24
物理学の学び直しのための本(017頁)。 教科書風に、用語はゴシ太表記が嬉しい。 世界の完全性とキリスト教のパラダイムと、 自然現象に単純で普遍的な法則があるとした 科学のパラダイムは、相似形(029頁)。 科学は理論の正当性を問わず、 有効性を問えばいい(073頁)。 著者独自の概念である、 イノベーション・ダイヤグラム(188頁図6-1)。 横軸が知の創造、縦軸が知の具現化。 創発Abductionとは、一般的な知の 異なる側面→創造された知となっている。 2014/06/11

to boy

21
物理学上おおきなパラダイムの変換をなしとげた五人の天才達の業績を紹介しながら、物理学の本質とは何かを問うているようです。リンゴの落下と天体の運動が同じ力でありこと、それに熱力学を統合して統計力学の道を切り開いたボルツマンなど、業績の背景まで踏み込んだ記述には意味深い内容が込められているようでした。2015/04/29

to boy

15
ド・ブロイさんはラッキーなアマチュアの物理学者だと思っていましたがとんでもない勘違いであることが判りました。孤高の人だったのですね。皆に笑われた論文がアインシュタインさんの目にとまり結局はノーベル賞にまでたどり着いたという天才でした。量子力学の黎明期ってどきどきわくわくしちゃいます。2015/08/18

しんこい

11
物理学を道具として学ぶ人がほとんどだが、本当の魅力はそこではない、というあたりが肝ですね、どんな学問も同じと思います。とはいえ数式を解読する元気も根気もないですが、人の生き方や発想のすごさに感心。後書きのipS細胞の山中教授に触れたところで、もっと簡単なやり方があるかもというあたり、STAP細胞も発想自体はよかったのかな。2016/03/10

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