内容説明
母親に捨てられたニュートン、自殺したボルツマン、息子をナチスに殺されたプランク、ユダヤ人としてドイツを追われたアインシュタイン、原爆製造の汚名を着せられたハイゼンベルク……。科学の先端を切り拓いた物理学者たちの発見の陰には、孤独と苦悩の人間ドラマがあった。5つの革命的な知を生み出した天才たちの思考プロセスをたどり、科学はいかにして創られたかを解明する。文系の読者にも面白く学べる全く新しい物理学入門書。
目次
序章 強く生きるために物理学を学ぶ
第1章 孤独から生まれた科学革命──万有引力の法則
1 ニュートン──「神の御業たる真理」の発見者
2 天才のインスピレーションを追体験する
第2章 哲学から解放された科学──統計力学
1 ホイヘンスからワットへ──産業革命を起こした職人の技能
2 ボルツマン──パラダイムの破壊者に訪れた悲劇
3 世界の乱雑ぶりを弾きだす
第3章 宇宙の設計図を見つけた──エネルギー量子仮説
1 プランク──物理学を変え、物理学を守った
2 波であり粒である光とは何か
第4章 失われなかった子供の空想力──相対性理論
1 アインシュタイン──枠組みを揺さぶるユダヤ的知性
2 中学生の数式で相対性理論を導く
第5章 神はサイコロを振る──量子力学
1 ドゥ・ブロイ──誇り高き孤独と自由な精神
2 シュレーディンガー──遍歴と越境の生涯
3 ハイゼンベルク──科学的名声と原爆製造の汚名
第6章 科学はいかにして創られたか
1 新たな知の創造へのプロセス
2 科学革命家たちの「創発」を検証する
3 創発と回遊──新しいイノベーションの世紀へ
あとがき
参考文献
事項索引
人名索引



