内容説明
地獄へいざなう四十九の実話怪談!
大人気競作シリーズ最終巻!
あの世とこの世を繋ぐ夜のごとき、不思議で怖い不気味な話49話を綴る人気シリーズがいよいよファイナル。
黒木あるじのもとに、ベテラン・福澤徹三と岩井志麻子を迎えての強力布陣で送る。
・ドライブの途中に見つけた朽ちかけた祠の恐怖「紅葉ドライブ」(我妻俊樹)
・魔物に連れ出されてたと口にする少女、やがて…「魔物の宝」
(朱雀門出)
・整体院に来る謎の女性患者の奇妙な振る舞い「美婆」(神薫)、
・向かいの家から漂う腐臭に最悪の事態を想像したが…「S家の不安」(黒史郎)
――他、百目鬼野干、冨士玉目、そして新鋭・蛙坂須美が参加。その先は極楽か――いえいえ地獄は続きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
82
実話怪談集。このシリーズ外れが無くて良き話ばかりだったが、本巻で最後らしく寂しい限り。内容は満足の一言。冒頭の蛙坂須美、朱雀門出、我妻俊樹の三人からして読者を殺しにかかっているのはもう最高。その後も岩井志麻子はいつもの岩井志麻子だし、黒史郎は相変わらず安心して読めるし、福澤徹三は年季の入った熟練の話を繰り出してくる。で、ラストを飾るのは黒木あるじ。寄稿者一人一人が単著で活躍できる力量の持ち主なので、こちらも読む前から期待値が上がりまくっていたのだが、期待を裏切らない期待以上のものを味あわせてくれました。2022/10/05
あたびー
27
22年の本。豪華メンバー。黒木あるじさん「でもどり」その後どうなったのかなあ。ワクワク。大好物の朱雀門さん「卒業した中学のアルバム(以下略)」未来の日付、反社ぽい人。志麻子さん変わらぬドロドロ。福澤さん「箱」言ってもいけない。黒史郎さん「キリン」まだ歩いてるのかな。この時まだ新鋭の蛙坂須美さん「あの先生」は誰?気味が悪かった我妻さん「ズボン」どんな会社やねん。以下割愛2025/04/02
ネムコ
24
黒木あるじ氏編著の四十九夜シリーズの最終巻。今回も楽しませて頂きました。でもやっぱり黒木さんのお話が一番余韻を感じますね。またの出会いを楽しみにしております。2023/06/28
澤水月
14
「よぐたち」ほか監修黒木あるじ筆の分、また岩井志麻子の久々怪談が切なさ悲しさ含み秀逸。他も読みどころ多し(医師の神薫、ある怪奇について「医学的に考えうる」解説添えてあったのもいい)。シリーズ最終巻、これだけ豪華な顔触れで中身詰まった怪談本は昨今ない。一旦羽を休められたら、また何らかの形で皆さん読めればと期待2022/10/08
奈良 楓
13
朱雀院出さんの緩い怪談が良かったです。どうしようも無い父親の葬式に現れた地獄の鬼とその顛末、「百鬼の偽来迎」。2023/07/02
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