竹書房怪談文庫<br> 実話怪談 封印匣

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竹書房怪談文庫
実話怪談 封印匣

  • 著者名:ねこや堂【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2022/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801932647

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内容説明

――仔盗匣。
「これ何て読むと?」
「ことりばこって読むとたい」
――「もう一つの、匣」より

蟲毒を扱う一族の末裔。
彼らの家に祀られた禁忌の箱とは…?
視える人たちの生きる壮絶な世界。箱に纏わる奇怪な恐怖実話22!

静かに心揺さぶる、聞き書き実話怪談。
寡作ながら強烈な「引き」を持つ著者の待望の初単著。
組が所有する物件の地下に隠された「処理部屋」。誰もいないそこから赤子の声が…「業報」
漁村の稲荷神社で失踪した少女。発見された時に握りしめていたサイコロのような箱は…「最初の箱」
蟲毒を扱う呪い師の血を引く一族。本家に祀られた厳重な封を施された小箱の正体は…「もう一つの、匣」
煉瓦造りの正方形の家の真ん中に作られた謎の空洞。そこに納められた恐るべき呪い人形…「咒いの家」
友人の家の密室に安置された黒い漆塗りの箱。中には恐ろしいものが…「箱――次は」
職場の先輩の家で見せられた「うがみさまの箱」。代々選ばれた女性が中に入るというのだが…「うがみさま」
病気の少年と少女の姿を模して作った一対の球体関節人形。少年の死後、異変が…「初戀」

ほか、血と地の因縁がつなぐ空恐ろしき実話を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

66
一人の女性の半生とそれに纏わる怪異が描かれているのだが、根本のところにあるのは某「拝み屋怪談」シリーズを思わせるようなサイキックウォーズ的なもの。個人的には実話怪談レーベルでこれをやられると引くし、実際読み始めは「失敗したかな」と思いつつ読んだのだが、読み進めるうちに話の内容にいつしか引き込まれてしまった。兎に角一話一話の禍々しさが只事じゃないんだよね、これ。物語の根幹に係わってくる呪具としての匣の存在感が、実に上手く使われているし。実話を詠うのは兎も角、匣に魅入られた女性のホラーとして面白かったです。2022/10/13

ネムコ

33
これは久々のヒット。もののけに好かれるある女性のエピソード集。「魔法使いの嫁」のチセとか、「夏目友人帳」の夏目とか、ああゆう苦労をしている人が本当にいるのかと気の毒になってしまった。それでも助けてくれる人やモノがいて良かった。そこまでやってはダメだ!と怒ってくれる人がいるのは有難いよね。2022/10/16

てつJapan

22
拝み屋の家系の娘、紗和の人生にかかわっていく、様々な「函」の物語。拝み屋のルールとして、自分より強いものにはかかわらない、があるようですが、往々にしてその強いものが表れるため、悲惨な結果になることが多い話。2022/10/30

キナコ

20
久しぶりの短編ホラー。いわゆる『ハコ』をテーマとした作品。主人公は昔から怪異に巻き込まれやすい少女。映画にもなった樹海村のようなコトリバコや蠱毒っぽいものまであり。バリエーションも多く楽しめた一冊。個人的にはどれも良作。今後も作品を楽しみにしています。2023/01/10

うさっち

14
神隠し、稲荷様に憑かれている女性、呪い師、祓い屋、禁忌の匣。はい、もう怖いです。2023/08/09

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