竹書房怪談文庫<br> 広島怪談

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竹書房怪談文庫
広島怪談

  • 著者名:岡利昌【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2022/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801932630

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内容説明

広島市出身在住、地元で書店員として働く著者が自ら体験&見聞きした広島県の怖い話。
配管工事を手掛ける著者の兄が見た有名デパートの地下に隠された禁域(広島市中区)
新天地公園前で四時四四分にタクシーに乗ると殺される都市伝説の裏(広島市中区)
丑の刻参りスポット八反坊から聞こえる異音と藁人形(庄原市)
薬師ヶ丘第六公園に立つ謎の埴輪像から聞こえる声…(広島市佐伯区)
鏡山公園の桜の木にぶら下がる首吊り自殺の女性霊(東広島市)
臥龍山ハイキング中に聞こえた女の呻き声(山県郡北広島町)
殺人事件の容疑者の同僚が見続けた奇妙な視点の怪夢(廿日市市)
野貝原山のホテル廃墟。大浴場の蛸壺風呂に置かれた盛り塩の意味(廿日市市)

ほか、心霊スポットからヒトコワ、都市伝説検証まで広島県に纏わる恐怖実話13!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

62
実話怪談集。『広島怪談』と銘打たれているが、著者自身が関連した話が多く、広島とは直接関係ないような話が多い。そこに目をつぶれば霊関係から都市伝説、人間系まで様々なジャンルの怪談が幅広く収められており面白く読めた。特に面白いのは人間系と都市伝説みたいなものがミックスされた「ラブホテル」。色々突っ込み所も多いけど、都市伝説の骨子に沿ったような話は読みごたえがある。尻切れトンボの様な感じが実にいい味を出す「広島地下の闇」やまんま都心伝説の「深夜タクシー~」もそうだが、こういう都市伝説系の話に惹かれるなあ、自分。2022/10/27

澤水月

14
FPS的な独特の人称語り、冗長になりそうな間合いで謎の地下空間や凄惨な実際の殺人に絡む怪談。文は4分の1にできそうで伸びしろ感じる、題材選びは好み。ある世を大騒ぎさせた連続殺人は広島だったと知らず著者は事件そのものを知らないことに身の毛が(報道しにくい要素含む事件ではあった)。その事件の中心地は初期NHKの72時間ドキュメントで映しちゃいけない系地元の有名人探す企画で出てきていて中々…な雰囲気だった(たまたま今年三次から広島市と旅したので色々分かる)。書店員怪談は昔読んでいたので百閒生誕の岡山のも読むかな2022/11/17

たねひ

5
地元が舞台なので「ああ、あの場所」と想像しやすい。居酒屋で真偽不明の噂話をきいてるような感じで楽しかった。人怖系や日常生活の中での怪異が多くて、やっぱりあんまり土着的な因習とかはない土地柄だよなあと思う。2024/06/22

眉毛ごもら

5
広島県の有名どころというよりは広島市周辺で起こった怖い話(人間含む)であった。元県民だが広島市内は平和教育の弊害で怖いから基本近寄らないので土地勘など無い。冒頭の百貨店は、ららF〜k〜Y〜のあそこだろなーぐらい。例のアレ絡みの怪談があるのはなんというか土地柄だなあと。あとは殺人事件絡みのやつ怪談まで出来てるんだとかびっくりした。ちなみにラブホの殺人事件にかんしては完璧に人間が怖くてやばい話だったので趣旨が変わってきてますけど?!って思ったけどぶっちゃけ一番緊迫感があって怖かった。やばいことしちゃダメ絶対。2023/09/14

misui

4
著者もしくは周辺の人々が積極的に絡む話が多く、いわゆる「見える人」の怪談スタイル。ご当地怪談でこういうことはやらないほうがいいと思う。存在しないはずの地階の噂「広島地下の闇」など都市伝説を取り込む姿勢は○。2023/07/15

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