内容説明
ローカル線で小さな町を訪ねること、台湾の人たちのこと、そして尽きせぬ荷風への思い……。老年の日々を綴る日記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
72
川本三郎さんらしいエッセイ集。奥さんを亡くされた後、一人で日本各地、雷湾などを巡る旅。昔の映画のゆかりの土地や、ロケで使われた場所、永井荷風や林芙美子の辿った道について。いつもながら昔の映画にとても詳しいのと、静かな語り口が好印象。これからも読み続けたい。図書館本2026/09/11
どんぐり
72
月刊『東京人』の「東京つれづれ日誌」連載からの単行本化。15年前にパートナーを亡くした評論家川本三郎の「映画も本も音楽も、そして旅も、すべて楽しいひとり遊びである」という旅歩きを綴ったエッセイ。年齢が一回り上の人だが、なぜか映画も本も音楽も著者の関心事と重なる部分がなかった。永井荷風、林芙美子の時代まで遡る嗜好がないし、掃苔趣味も、映画の「男はつらいよ」にも関心がないので、少し物足りないものがある。後期高齢者が関心のおもむくまま足を運び、ひとり遊びを楽しんでいるのは、理想的な生活スタイルだ。→2023/04/15
メルコ
7
雑誌「東京人」に2018年8月〜2021年12月まで掲載されたのをまとめたもの。旅先での出来事や、親交を深める台湾のこと、都内での散歩について書かれている。著者は鉄道が好きで各地のローカル線、台湾の鉄道事情についても語られている。また永井荷風ら往年の作家や映画、音楽についても語られている。鋭い評論というより、後期高齢者になった著者の日常を綴ったエッセイといえる。途中からコロナ禍となり遠出ができないと不満を呟くところにいまの時代性を感じる。 2023/02/07
オールド・ボリシェビク
3
雑誌「東京人」連載エッセイをまとめた。2018年8月から21年12月までのものなので、20年以降はもろにコロナ禍と絡み、遠方に旅行に行けずに苦労している最近は台湾への関心が高くなり、頻出する。また、近間の旅ということで、東京都内の散歩についても多くを割き、そうすると永井荷風に触れることが多くなる。またローカル線や、地方でロケをしたかつての邦画についての蘊蓄も楽しい。しかし、後期高齢者になっても、「ひとり遊び」できることは良いことだ。知的好奇心と、健康は維持していかないとなあと自省する次第である。2025/06/01
こまちゃん
2
こちらも東京人連載のエッセイ集。2024/10/12
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