沈鬱の平成政治史 なぜ日本人は報われないのか?

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沈鬱の平成政治史 なぜ日本人は報われないのか?

  • 著者名:倉山満
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 扶桑社(2022/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594093037

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内容説明

失われ続けた31年。

日本を小国に叩き落とした政治家の大罪とは?



知っているようで知らない

平成政治史の大事なコト。



本書は、日本の政治がなぜダメなのか、ひいては日本人が如何に落ちぶれたのかの原因をこれでもかと抉り出す本です。どの頁を開いても、不愉快な話しかないでしょう。

では、なぜそんな本を書くのか。



悔しがってほしいからです。



かつて、日本は大国でした。ところが、たった一回だけ戦争に負けたくらいで、立ち上がれないくらい打ちのめされている。もはやもう一度強くなる意思すら持てなくなっている。すべての周辺諸国の靴の裏を舐め、「殴らないでください」と懇願するだけの情けない国に落ちぶれてしまいました。

そして取り柄の経済も、「失われた三十年」「日本病」と呼ばれるデフレ不況で、何の自慢もできなくなりました。経済大国が経済力を失えば、大国ではなく単なる小国です。

昭和期はまだ経済大国でいられましたが、今やすっかり中国に抜かれてしまいました。一体、原因は何なのでしょう。

その原因を探り、適切な処方箋を見つける。

本書はそんな人に向けて書きました。

どの頁を開いても不愉快な話だらけですが、我慢してお読みください。



<本書の構成>

第一章 本当は怖い竹下登

第二章 平成の政治改革と挫折

第三章 経済大国なのに取り柄が経済ではなくなる

第四章 小泉政治とは何だったのか

第五章 地獄絵図の自民党

第六章 民主党政権の罪と闇と暗黒と絶望

第七章 みんな大好き安倍晋三♪

終 章 パニックに翻弄される令和の日本政治

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

105
まえがきに「どの頁を開いても不愉快な話だらけですが、我慢してお読みください」とあるが、本当にその通りだった。不愉快なのは、平成政治史が、政策論でなく政局だけという実態。でも著者の視点はユニークで深い。竹下総理は実は骨のある政治家、失われた二十年は橋本政権から、小泉総理こそ究極の派閥政治家など、世評を覆すその見立てが鋭い。更に、日銀総裁人事の重要性を指摘し、政府の財政政策と日銀の金融政策の不一致が現在の凋落を招いたことも納得。オモテ裏両面からの政権の人間関係のドラマとして読むには、飛び切り面白い一冊かも…。2022/12/09

たまきら

45
副題・なぜ日本人は…の具体的な解決案が登場するのをいまかいまかと待ちながら読み進め…ぐったり疲れて読み終わりました。後書きの「何を描くか描かないか」という部分はすごく気になります。著者は何を描かなかったんだろう?統一教会については知っていたの?読後謎が深まるばかり。そして「もうおしまいだ」な厭世観がつのるばかり。2023/02/23

まゆまゆ

21
平成31年間の政治を振り返る内容。自民党が政権を失ったのは2回ほどあり、その都度日本が変わる、と高い期待にふくらんだものの急速にしぼんだのは周知のとおり。特に民主党政権の失敗が今日まで続く政治不信と増税既定路線の継続に繋がっている。いつか信頼される政権の誕生はあるのだろうか……2023/02/02

出世八五郎

20
ここに書かれている失われた31年は悲惨だと思う。この期間、政治に関わった議員や官僚は反省自覚して欲しいが、それは望めまい。ただ、悲惨だからと言って無気力になってはいけない。あとは上り竜となり日本全体が良い方向に昇るフリコのように大きく良い国になるボトムだと思いたい。あとは昇るれ!!!♪♪♪2023/04/17

白いワンコ

16
未だ記憶に生々しい、平成の政治通史。大きくくくると竹下登から小泉純一郎、民主党から安倍晋三へつながる三十年を、信条的にはリフレ派と思われる筆者が毒舌を交え綴っていく。「おわりに」にあるように、歴史とするにはまだ早い(客観性が担保されない)側面はあるが、民主党政権と自民党総裁選における石原伸晃の迷走ぶりは、久しぶりに声を出して笑った。まこと、平成の日本は不幸な国であった2022/12/30

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