カーザ・ヴェルディ ~世界一ユニークな音楽家のための高齢者施設~

個数:1
紙書籍版価格
¥2,090
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

カーザ・ヴェルディ ~世界一ユニークな音楽家のための高齢者施設~

  • 著者名:藤田彩歌
  • 価格 ¥1,776(本体¥1,615)
  • ヤマハミュージックメディア(2022/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784636101768

ファイル: /

内容説明

イタリア・ミラノにある高齢者施設「カーザ・ヴェルディ」は、「音楽家が、引退後も生涯音楽的な生活ができるように」という作曲家ヴェルディの願いを込めて1902年に設立されました。
現在では、高齢者とは別にミラノ市内の音大に通う学生を最大16名まで受け入れており、私はその「若手音楽家」の一人として入居することに……。
音楽家ばかりが一つ屋根の下で暮らすと一体どんなことが起きるのか、音楽家という共通点を持つお年寄りと若者達のあいだに、どんな交流が生まれるのか――驚きの連続だったカーザ・ヴェルディの暮らしをご紹介します。

「カーザ・ヴェルディの一番良いところは、お年寄りと若者が一緒に住んでいるところだと思う。私達は人生の、そして音楽家の大先輩達にたくさんのことを教えていただけるし、お年寄りの方も、「必要とされている」と強く感じていらっしゃるはずだ。
若者達は、学校や街中での楽しい話題や、流行(スマートフォンやフェイスブック等)をもたらし、それがお年寄りの新たな楽しみに繋がる。
こんな環境が日本にもあるだろうか……いや、世界中でここ以外にあるだろうか。」(本文より)

目次

■まえがき

ミラノ市街地図

■Capitolo1 カーザ・ヴェルディについて

カーザ・ヴェルディ周辺地図

 カーザ・ヴェルディとは?
 どういう人が住める?
 私が20代で入居できたわけ
 入居にかかる費用は?
 どこにある?
 施設内の様子は?
  エントランスから中庭まで/音楽練習室/図書室/居間/食堂/コンサートホール/趣味の部屋/個室/ヘア・サロン/教会/介助付き居室

 カーザ・ヴェルディの住人紹介

■Capitolo2 カーザ・ヴェルディ日記

■あとがき 現在(コロナ禍)のカーザ・ヴェルディ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

59
【入居を許されるのは一流音楽家のみ! 音楽家ばかりが一つ屋根の下で暮らすと一体どうなるのか?】ぶんこさんのご紹介を受け――。作曲家ヴェルディが、音楽家が引退後も生涯音楽的な生活ができるように、という願いを込め1902年に設立した高齢者施設「カーザ・ヴェルディ」。このユニークな施設は、高齢者とは別にミラノ市内で音楽を学ぶ音大生を最大16名まで受け入れている。ということで、一つ屋根の下に20代から106歳までの音楽家が暮らすことに――。その施設に、20代で入居することになったメゾソプラノ歌手が綴るエッセイ。⇒2023/01/30

ばう

57
★3「カーザ・ヴェルディ」はヴェルディが引退後の音楽家の為に作った高齢者施設。宮殿の様に美しい建物の中で引退後も生涯楽しく暮らせるという夢の様な所だけれど、そこはイタリア。皆実に良く食べ、飲み、笑い、怒り、自分を主張する。でも彼等は高齢になっても「自ら生きている」という感じがする。何が起きても自己責任、食堂に自力で来れなくなったら隔離施設に移される(皆、それを恐れている)など日本の高齢者施設では考えられない事も多々あるけれどこれはこれで素晴らしい所です。ここで暮らせた筆者は得難い経験をされたと思う。2024/07/23

ぶんこ

45
作曲家ヴェルディが私費を投じて作った音楽家だけが入居できる高齢者施設「カーザ・ヴェルディ」第一線で活躍された音楽家、そして特別枠として16名の音楽を学ぶ若者が入居。そこに日本から留学した著者が日記形式で日々の生活を紹介。そこはまるで高級ホテルのよう。ミラノ中心部、地下鉄駅の目の前にあり、どこに行くにも便利。3食付き昼・夜はフルコース、館内に教会、へあ・サロン、コンサートホール!複数の練習室に図書室、趣味の部屋、ビデオ鑑賞室が完備。高齢者が甘える事なく、限界まで自力で動くに感動。全て自己責任の緊張感が立派。2022/12/06

ぽてち

41
イタリア・ミラノにあるカーザ・ヴェルディ(ヴェルディの家)は、オペラ『椿姫』や『アイーダ』で知られる作曲家のジュゼッペ・ヴェルディが建てた音楽家だけが入居可能な高齢者施設だ。とは言えそこはイタリア、厳密な定義があるわけではなく、音楽に無関係でも近親者なら入居できる場合もある。さらにミラノ市内で学ぶ音大生を16人まで格安で受け入れており、著者の藤田さんもその制度を利用してここで生活していた。本書の大半はその当時の日記を集録したもので日常の悲喜こもごもが生き生きと描かれている。文化や国民性の違いを強く感じた。2022/11/19

たまきら

36
縁あって20代で高齢者施設に入った日本人声楽家が、当時の思い出を語る内容に笑ったりしんみりしたり。素敵だなあ…と思いつつも、うらやましくはなかったです。アーティスト同士で住むとか本当に大変!しかも音楽は音が出るから大変!…殺し合いになっていないだけアーティストより社交的かも(ゴーギャンとゴッホは大変でしたよ)!2023/03/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19978842
  • ご注意事項

最近チェックした商品