河出新書<br> 旧約聖書がわかる本 〈対話〉でひもとくその世界

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河出新書
旧約聖書がわかる本 〈対話〉でひもとくその世界

  • 著者名:並木浩一【著】/奥泉光【著】
  • 価格 ¥1,397(本体¥1,270)
  • 河出書房新社(2022/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309631561

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内容説明

旧約聖書とは、問いかけ、働きかける姿勢があれば、驚くほど面白くなってくるテクストである。小説のように自由で、思想書のように挑発的なその本質をつかみ出す〈対話〉による入門。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

56
小説家の奥泉さんと旧師で聖書学者の並木さんの対話。旧約の成立過程、構成を紹介し、有名な逸話とくにヨブ記を検討する。私としては幾つかの逸話の解釈は良く理解できなかったし、日本が話題になると安易に感じる部分もあったが、並木さんの旧約観はとても面白かった。今でこそ一神教のキリスト教とイスラム教が広がっているが、ユダヤ教成立の頃世界は圧倒的に多神教だった。その中でユダヤ教の神は自分?だけを信じよと独自路線を歩む。当然そこに人間の自由と倫理があり、神との対話がある。旧約もこう読めるのかと目からウロコの思いである。2022/10/19

へくとぱすかる

54
聖書を読んだことがないので、解説を聞くつもりで読み始めた。お二人の対話がものすごくおもしろく、旧約聖書に残された物語や、神とのかかわり(想像もしなかった意外な面が紹介されていた)を、概説ではなく、特徴のある部分を検討することで、浮かび上がらせている。天地創造やノアの箱舟、アダムとイブなど、よく知られた話から読み取れるのは、宗教の聖典としては他にありえないほど客観的で、紀元前の時代としては、人権とまではいかなくても、人間性を考慮したことがらが書かれていること。強国に生まれた宗教でないことが背景にあるらしい。2022/10/26

ひまわり

31
一応、聖書の通読もし、旧約の勉強も続けているのでわかりやすいと思ったが、まっさらな状態で読んだら?ただ旧約は神による粛正など正しい読み方をしないで理解されることが多いので、たしかにひもとかれたかもしれない。預言書も面白い。そして好きなヨブ記。まさに同感。生きていると不条理な不幸もある。「神も仏もあるものか。」と思う人もある。なぜ神は悪をもゆるしているのか。なぜ神は善良な人に不幸を与えるのか。それに対して人はどういう態度でのぞめばいいのか。この本を読んだからといってすぐに納得はいかないだろうけど。2023/05/31

hasegawa noboru

17
「聖書」とは終生、縁なき衆生の非信仰者の身だろうとは思うが、旧約聖書の要所の本文テキストをピックアップしながら聖書学者と作家の二人が対話しながら解説してくれる。こういう本を読むと、「聖書」が箴言に満ちた人類の永遠のベストセラーだというその意味がよく分かる。昨年の朝日書評で柄谷行人が取り上げていたから手にしていた。感謝。だからどこでもいい、取り上げてそのまま二人のことばをだらだら引用したくなるが、その一例。第二部「民衆と指導者」の項で(出エジプト記)の祭司アロンなる人物を取り上げる。<旧約聖書には言い逃れを2023/07/18

はとむぎ

12
図書館の新刊。旧約聖書を対話形式で紐解いている。絶対的な神がいて、その前で人は皆平等である。聖書ができた頃は、ユダヤ民族は虐げられていたからこそ、できた思想なんだろう。2023/05/24

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