内容説明
結婚、出産、死亡、人口移動などの人口現象を数理モデルで解明する数理人口学は、COVID-19への対策や、これから待ち受ける世界的な人口減少時代に向けて、ますますその重要性を増しています。
本書では、数理人口学の基礎理論を、第一人者が丁寧に解説します。
《本書の特長》
・マッケンドリック方程式や生命表など、カギとなる概念を丁寧に解説。このテーマになじみがなくても無理なく理解できます。
・実データを用いた例題を多数収録。理論の勘所がつかめます。
・感染症の流行現象への応用にも言及。数理人口学の射程の広さを実感できます。
目次
第1章 死亡過程のモデル
第2章 マッケンドリック方程式
第3章 生存モデル
第4章 レスリー行列モデル
第5章 安定人口モデルとその発展
第6章 多状態人口分析
第7章 非線形人口学入門
第8章 人口転換の数理モデル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shin_ash
7
具体的なレスリー行列の構成方法が知りたくて手に取った。レスリー行列について直ちに構成できる様になるほど理解できてた訳ではないが、この手のダイナミクスについてどの様に取り組めばよいのか、その雰囲気は垣間見れた気がする。著者も指摘している様に元がカウントデータの為か、簡単であるような勘違いをしてしまうが、複数のダイナミクスをどの様に記述、理解するは簡単ではない。それ故に人口がどうなるとか世代の変化がどうなるとかこの手の分析は理解も評価も難しく、誤った理解も後を絶たないのだろう。感染症モデルもこの応用であるのは2024/04/26




