確率の哲学 - 因果論思考から帰納論理へ

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確率の哲学 - 因果論思考から帰納論理へ

  • ISBN:9784627083011

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内容説明

確率はいったい何を表し、どう根拠づけられるのか?
哲学的に筋道を立てて確率を論じるとはどういうことか?
そのためにはどのような手法が必要なのか?

「ある会社の採用試験を受けたとき、自分が採用される確率はどれくらいか」
「最近事件が起こった国へ渡航したとき、自分が事件に巻き込まれる確率はどれくらいか」
このような場面を題材に確率の哲学的側面を解説します。

扱う手法は、意思決定理論から始まり、記号論理や確率論理学を経て、カルナップが提唱した帰納論理へとたどり着きます。
哲学者の思考と研究アプローチに触れられる一冊です。

***

「本書をとおし、『確率の哲学』というジャンルが広く一般読者に知られることを願ってやみません。」
――日本哲学会会長・一ノ瀬正樹(監修者序言より)

目次

第1章 行為と確率
第2章 意志決定理論
第3章 自然科学と確率
第4章 主観説
第5章 囚人のジレンマ
第6章 条件付き確率
第7章 因果論思考
第8章 帰納論理へ
第9章 予測推論
第10章 コルモゴロフの公理系
第11章 確率論理学
第12章 ベイズの定理
第13章 帰納論理の言語
第14章 Q述語と世界
第15章 個別予測の算出
第16章 統計的世界観
最終章 総括と実践

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

愛楊

2
2022年9月出版。カルナップの帰納論理がゴール。帰納論理や確率論理学は非常に心躍るものであったが(男の子ってこういうのが好きなんでしょ?)、状態記述の同型の個数から主観的確率の意味を導く仕方は行動経済学的観点や機械学習・心理学的観点から見ればとてもナイーブなものであるし、記号主義的思考に支配されている印象を受けた。積極的に帰納論理のユーザになろうとする人は少ないのではないか。確率とは主観に他ならないと主張されるが、それは帰納論理が主観的な確率という使用に焦点を当てた理論であるからであり、その逆ではない。2024/08/24

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