集英社オレンジ文庫<br> ミッドナイト・モクテル 飲まないあなたのためのバー

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集英社オレンジ文庫
ミッドナイト・モクテル 飲まないあなたのためのバー

  • ISBN:9784086804660

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内容説明

なかなか厳しい就活を経て、食品卸会社に入社した酒匂(さこう)ミチル。取引先にウケがよさそうな名前だという安直な理由で、“酒類”販売二課に配属されてしまったが、実はお酒はほとんど飲めない。取引先の信頼を得るためと、勧められたお酒を必死に飲んではいる。初めはこれが、大人になる通過儀礼なのだと思っていたが、どうしても美味しいと思えない。学生時代の友達との集まりも、いつしか夜のお酒の店ばかり。孤独と疲れを感じていたある日、引き継いだ取引先のひとつに、極端に注文が少ない「バー」があることに気づく。『SOBER CURIOUS』――この店は、ノンアルコールをたしなむバーであるらしく……?

目次

1.終電のシンデレラ
Garnish:1
2.スピークイージーで内緒話
Garnish:2
3.月曜日の治療薬
Garnish:3

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

53
アルコールが飲めない人のためのバー飲んでみたいカクテルがいっぱい! 素敵な名前のカクテルが沢山出てきます お酒に詳しいオーナーに見えるアルバイトと寡黙で無愛想で年若いオーナー…行ってみたいなあ とても楽しく読ませていただきました笑2024/05/24

よっち

51
厳しい就活を経て食品卸会社に入社した酒匂ミチル。酒が飲めないのに客先にウケが良さそうな名前で営業に配属された彼女が、ノンアルコールをたしなむバー『SOBER CURIOUS』と出会う連作短編集。取引先に勧められたお酒を必死に飲むものの、なかなか美味しいと思えないミチル。周囲に理解されず孤独と疲れを感じていた彼女が、極端に取扱量が少ない取引先の美味しいモクテルに出会う展開で、登場人物も彼女を店に誘った沙羅や自らの立ち位置に悩む先生、訳ありバーテンダーなどキャラも立っていて、シリーズ化に期待したくなりました。2022/10/26

BLANCA

44
「食品卸会社に入社したミチルが配属されたのは、酒類販売二課。ところが彼女、お酒が飲めない下戸。取引先で勧められるお酒を気合いで飲み、先の不安と孤独を感じる毎日。そんな時に出会ったモクテル・バー。取引先でもあるバーで飲んだそのカクテルは…とても美味しかった!」 モクテルってご存知でしょうか? イギリスのバーで生まれたと言われる造語で、ノンアルコール・カクテルの事。私は知りませんでした。知るわけないか…私、お酒🍺好きですから😃 でも、このモクテルは飲んでみたくなります。下戸で酒類営業はキツイよね…。2023/03/07

starly

36
お酒が苦手、受け付けない体質の人でも気軽に入れるノンアルコールを嗜めるバーの物語。モクテルとは、ノンアルコール・カクテル。マスターが作るドリンクのうんちく話や様々なモクテルが登場し飲みたくなる。飲み会となると車の送迎やら翌日に支障をもたらすかと考えたりもするが、モクテルならばそんな心配事も必要なし。お酒を飲めなくても居心地悪くないような空間が欲しい。そんなノンアルコールバーは魅力的。毎日を生き抜くあなたに贈る1杯の物語。2022/12/29

mariann

33
素敵な表紙。中絵を見てあれ?やっぱり!桜田千尋さん。今回も素敵なモクテルを描いてらっしゃいます。 お酒が飲めない食品卸会社の酒飯二課で働く新人営業のミチル。アルコールを受け付けないのにお酒を扱うお店をルート営業する辛さ、同僚からの心無い言葉。最初は何だかしんどそうな話だと思って読んだけどモクデルバー「ソバーキュリアス」と出会ってからはミチルの人格が豹変したのと同じように話もすごく読みやすくなった。寡黙なオーナーにも何か秘密があるようで⁈天然なミチルも素直でかわいいしとても楽しく読了。モクテルも奥深いです。2023/03/30

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