文春新書<br> ウクライナ戦争の200日

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文春新書
ウクライナ戦争の200日

  • 著者名:小泉悠【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2022/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166613786

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内容説明

今回の戦争によって、米国一極のもとに世界が安定しているのではなく、複数の大国がそれぞれ異なる世界観を掲げて「競争的に共存する」世界に変化した――。

ロシアのウクライナ侵攻は、ポスト冷戦時代の終焉を告げる歴史的な転換点となった。
「理解できない世界秩序への反逆」の続発を予感させる今後の世紀を、複雑な世界を私たちはどう生きるのか。
戦争が日常化する今、思考停止に陥らないために。

気鋭のロシア軍事・安全保障専門家が、評論家、作家、映画監督らと「ウクライナ戦争200日」を多角的に見つめ直す待望の対談集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

68
主にこの夏頃行われた、ロシアの軍事専門家小泉悠さんの対談。相手は東浩紀、芥川賞作家の砂川文次、軍事専門の高橋杉雄、『この世界の片隅に』の監督片淵須直、ヤマザキマリ、ドイツ専門のマライ・メントライン、中国専門家の安田峰俊さんら。時事問題についての対談なので雑駁な印象は免れないが、大きな安全保障と同時に一般人の安全を確保する必要(兵器は購入しているが市民は防空壕もない)、独ソ戦勝利の裏で見過ごされてきたスターリンの非道の究明の必要、ロシアと中国のルサンチマン体質などの指摘には共感するところが大きい。2022/10/07

62
22年8月。小泉悠氏絡みのウ戦争関連の書籍は同時期発行の3冊を読了。ウ戦争についてはそれ以前にも『物語ウクライナの歴史』『ウクライナ戦争』、露関係の書籍も読んできたので、当地の歴史や露の思考方法はかなり把握できてきたように思う■東浩紀(22/4)、砂川文次(22/5)、高橋杉雄(22/5、22/6)、片渕須直(22/5)、ヤマザキマリ(22/5)、マライ・メントライン、安田峰俊(22/7)との対談集。砂川氏との「超マニアック」な話は興味深く、戦争が現在進行形でなければと思う。(続く)2023/06/09

kei-zu

50
今後の展開が見通せないウクライナ戦争の開始当初から、かの小泉先生が幅広い論者と対談を行う。なんとその対象は、漫画家のヤマザキマリにまで及ぶ。 聞き役に立とうとする著者の姿勢が、時折本気モードに入るマニアックなやり取りは興味深い。対話なので、折々に挟まれる雑談も楽しい。 それにしても、今後の展開が見通せないのは現在も同様。なんとかりませんかね。2023/01/14

kan

43
思った以上にディープな対談集だった。砂川文次氏や高橋杉雄氏との章は、軍事オタクで専門家同士の戦略論や兵器論が止まらない。最終章の、マライ・メントライン氏と安田峰俊氏による中国やドイツとの比較が特に面白かった。歴史的に何をトラウマとしているのか、メンタリティ、政治制度やメディア戦略と制限から来る行動規範など、根本的な差異は理解不能だということもよくわかった。ヤマザキマリ氏による、カダフィやネロとプーチンの独裁者の資質の比較や、片渕須直氏の「片隅」の日常と戦争の連続性など、面白い着眼点が多くあり勉強になった。2023/05/07

Koning

43
文春に掲載された対談を纏めたもの。話の粒度も相手次第なところはあるし、高橋さんとかその筋で話を聞いてる人も多い話題は当時の時点の再確認になるし、今時侵略がどういうものかも再確認。そして畑違いの方々との対談は社会的状況の相違を再確認出来た。ドイツも日本も確かにそういうところあったねぇ

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