内容説明
ミステリ若手筆頭格の二人が全霊で競うところを、見たくないですか?
現在最注目の二名がプライドをかけて競作!?
テーマは「あなたへの挑戦状」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
271
阿津川 辰海、5作目×斜線堂 有紀、2作目です。二人のミステリ作家の競作、二つの作品がリンクするんだと思って読んでいましたが、其々独立した作品でした。 オススメは、斜線堂有紀「ありふれた眠り」です。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003696522022/11/10
刃の下に心あり
96
★★★★☆人気推理作家による競作とのことで、こんなタイトルつけられたら手にとらずにはいられません♪両方を読み終えたあとで「なるほど~」となる展開は読めませんでしたが、それぞれの作品もとても面白かったです。そして「競作執筆日記」まで読むことで、この作品をさらに充実したものに感じました♪2022/10/26
aquamarine
84
阿津川辰海と斜線堂有紀が「あなたへの挑戦状」というテーマで小説を書いて競い合う!という仲の良いお二人による企画もの。阿津川さんの「水槽城の殺人」斜線堂さんの「ありふれた眠り」という二つの中編が収められているのだが、ページを順番にめくっていって「あなたへの挑戦状」が現れた時にハッとするというつくりも巧い。中編はそれぞれの味がしっかり出ていてどちらも面白かった。そしてなにより書き下ろしとして収められた競作執筆日記が最高。私に限らずミステリ好きならここが一番楽しいかも。さらに最後のミニ対談で満足して本を閉じた。2022/11/17
ごみごみ
82
本の扉の裏側に「あなたへの挑戦状」が袋とじされているという凝った作り。クローズドサークルの謎と名探偵の宿命に驚かされる阿津川さんの「水槽城の殺人」 ホワイダニット&犯人のとった不可解な行動の謎に迫る斜線堂さんの「ありふれた眠り」 テイストの異なるふたつの中編をどちらも面白く読み終えた後で、どこかに何か繋がりがあったのか?さらなる謎解きが待ってるのか?ドキドキしながら指示通りに開いた挑戦状。一瞬?となるが、なるほど〜そういうことだったのか、と納得!互いに尊敬し合うおふたりだからこそ出来た「競作」なのね。2022/10/24
シャコタンブルー
79
え!?(挑戦状を読んだ時)、なるほど(内容を理解した後)、凄い(競作執筆日記を読んだ後)。読後感はその三語に尽きる(笑)。これ以上書くとネタバレになる恐れがあるので。人気作家の二人の競作が面白くならない筈がない。仕掛けも設定も鮮やかだった。斜陽堂さんが1日12,000〜14,000字のペースで小説を書いていたのも驚きだが、阿津川さんが通勤電車の往復で1日3冊本を読むというのも信じられない。そんな二人がこの本の執筆に対する悪戦苦闘ぶりを記載していたが、その内訳を知り競作の難しさ楽しさを知った。面白かった!2022/10/24