内容説明
パリの街並を楽しみながら、数多の建物、石碑、人物の像、プレートに刻まれたフランスの歴史、記憶をひもとく。
目次
はじめに~歴史を語る都市を歩く
第1章首都パリの誕生
第2章フランス史を書く
第3章国民史とパリ
(1)三つの広場
(2)パンテオンとパリ市庁舎
(3)エトワール凱旋門とアンヴァリッド
第4章文学、芸術、思想と科学
第5章二つの大戦――鎮魂、栄光と「過ぎ去らない過去
第6章破壊と近代化――失われたパリ、新しいパリ
第7章語ることが困難な歴史
第8章女性、外国人、帰化者
第9章二十世紀末のパリ エピローグ――二十一世紀のパリは何を語るか
コラム
1ノートルダムの火災
2『二人の子供のフランス巡歴』と『教育事典』
3エグザゴーヌ(六角形)
4「黄色いベスト」運動とパリ西部
5ジュール・ヴェルヌ
6呪われた作家たち
7贖罪礼拝堂
8スタール夫人
9ジュゼッペ・ガリバルディ
10チャーチルとフランス――一九四〇年六月
11二〇一五年のテロ事件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
11
調査の量は膨大で、引用される研究書なども豊富で、勉強になる。その一方で、ただ情報を羅列しただけという印象を与えかねない(通りの命名など)箇所が多いので読むのに苦労。何か一本の筋を提示してそれを巡って話を展開する方が読者としては嬉しいが、この本は調べたことを全て盛り込もうとしてやや散漫になった印象。第2-3章「国民史とパリ」などは面白い。フランス人のナショナル・アイデンティティの三要素「ガリア人、フランク人、ローマ人」(1870年以降)。国土を示す六角形という呼称は当初「植民地喪失」という否定的含意。2021/01/20
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