中公文庫<br> 邱飯店交遊録 私が招いた友人たち

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中公文庫
邱飯店交遊録 私が招いた友人たち

  • 著者名:邱永漢【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2022/09発売)
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  • ISBN:9784122072572

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内容説明

自他ともに認める食通でもてなし好きの著者の家には、文人墨客から経済人まで大勢の友人が訪れた。いつしか自宅は「邱飯店」と呼ばれるようになる。あばら家の七輪を駆使して佐藤春夫と檀一雄を歓待した時分から、食卓で最も笑いの絶えなかった人・本田宗一郎の思い出まで。約三十年間のゲストとその日のメニューの記録を振り返る、愉快で美味しい交遊録。それはある時期の日本文化や経済界の裏面史でもある。
『邱飯店のメニュー』改題。檀一雄が舌鼓をうった「野鶏巻」と安岡章太郎のお気に入り「芋頭扣肉」のレシピ、人名索引付。
〈解説〉畑中三応子


目次
最初のお客は佐藤春夫と檀一雄/〝一本刀土俵入り〟の世界/〝邱飯店〟開店/健啖こそ長寿の秘訣/金を想うがごとく友を想う/メシで釣って文壇へ/〝第三の新人〟と友達に/五味康祐、そして有馬頼義/『ミシュラン』『あまカラ』『東京いい店うまい店』/小島政二郎・白井喬二・子母沢寛/梅崎春生のメスの羊/〝邱飯店〟の名付親・池島信平/スポンサーの鑑・鶴屋八幡/大編集者の風貌と条件/〝日本料理は滅亡する〟/宰相御曹司、舌鼓を打つ/獅子文六の「バナナ」/市村清と今東光のコンビ/栗田春生の痛快な人生/大屋晋三とカ、カ、カのかあちゃん/メニューに出ない料理のメニュー/〝違いのわかる男〟たちの話/永遠の少女・森茉莉/西洋料理のコックを雇う/政情が描く台湾の料理地図/コックを雇って精神修養/年と共に変る料理の中身/大宴のメニューは自分でつくる/宰相夫人佐藤寛子ミニおばさん/〝食通知ったかぶり〟紳士録/紅焼大網鮑と砂鍋大排翅/『邱家の中国家庭料理』楽屋話/美食と大食は紙一重/カミナリ族の大親分本田宗一郎/高度成長の立役者盛田昭夫夫妻/招待状を書く楽しみは残しておいて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーイチ

22
古い台湾出自の直木賞作家。昔の丸谷才一・エッセイでこの人の食広州?を推薦していた。曰く「食の文章は難しい、書き手も少ない、名著を挙げるならば」と邱永漢の「食は広州に在り」を紹介していた。他に挙げていたのが吉田健一と檀一雄で今思うと中々興味深いリストだと思う。文章についてもっと深めたいと思っていた若造(自分のことね)はコレを頼りに本屋を探す様になった。昭和史の資料としても面白いが、今の地上波テレビで「モノを食わされながら、目立つ表現をしなければならない」タレントのことを思う。2023/02/11

Aminadab

21
旧版『邱飯店のメニュー』を読み始めたら、読み終えないうちにこの新版が出た。親本は1983年。邱永漢(1924~2012)は日本統治下の台湾生まれで東大卒、戦後の国民党政権に睨まれて日本に亡命、「香港」で直木賞を受賞して作家となるが、その後は主に株式投資本の著者で知られた。『食通知ったかぶり』(1975)で丸谷才一が旧著『食は広州に在り』(1957)を絶賛したために、久々に出した食味本が本書。内容は今次の書名通り交遊録だが、半生記としても読める。中身はすでに1983年時点ですげぇ昔話なんだが面白いですよ。2022/09/24

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