角川文庫<br> 明日の僕に風が吹く

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角川文庫
明日の僕に風が吹く

  • 著者名:乾ルカ【著者】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • KADOKAWA(2022/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041127612

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内容説明

実家は病院で将来の夢は医師。東京で恵まれた中学校生活を送っていた有人は、学校で注目を集めたある出来事で希望を失い、引きこもり生活を続けていた。彼の行く末を心配した叔父の雅彦は、心機一転、北海道の離島の高校への入学を勧める。「海鳥の楽園」と呼ばれるその島で、たった4人の級友と島民に囲まれる日々。東京での暮らしとは全く違う環境に、有人が戸惑いながらも馴染み始めた頃、残酷な別れが彼を襲い……。未来を失った少年の絶望と再生を描く、感涙必至の青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

相田うえお

94
★★★★☆22105【明日の僕に風が吹く (乾 ルカさん)】父母叔父が医師である主人公の男子は子供の頃、機内で『この中に医師はいらっしゃいますか!』というドラマのワンシーンの様な状況になり、その際、叔父が急病人に緊急対応したことに憧れを持っていた。その後、中学生になった彼は、学内で急病人発生という同様の事態に遭遇するが、処置どころか逆に尻込んでしまった。この件でクラスメイトに責められ、引き篭もりに。そんな彼を叔父はその北海道の離島にある高校に入学させ...と話は流れていきます。いや〜素晴らしい作品でした。2022/11/11

はつばあば

55
読み友さんお勧めのこの本、紙本で購入して良かったです。いつでもお貸しできます。「父も叔父も医者」の家庭に育った有人。彼の夢は叔父のような医者になること。ですが・・中学の時アナフィラキシーの同級生に遭遇。叔父のようにかっこよく手助けをするつもりだったが・・イジメにあい引き籠る。そんな叔父から北海道の離島への高校進学を勧められる。閉鎖的な島民?叔父に対して開けっ広げの毎日だったのに叔父が亡くなって島に医者が居なくなってからの島民の愚痴と共に、叔父が有人を只のサンプルとしていたとの想い。子供の成長期の為の試練?2022/10/25

タルシル📖ヨムノスキー

33
ある出来事がきっかけで不登校になった高校生の有人が、北海道の離島での生活の中で自分と向き合い成長していく物語。初めは都会と違う濃密な人間関係に戸惑い、離島での生活にもなかなか馴染めない有人。でも島の人たち、特に島の高校に通う2人の先輩と2人の同級生の存在は、固く閉ざされた有人の心の扉を少しずつ、時には多少強引にこじ開けてくれます。今自分の居場所がないと感じているあなた、天気と過去は変えられないので、10年後のあなたが後悔しない生き方を探してください。乾さんは3冊目。また追いかけたい作家さんが増えました。2023/07/12

Y.yamabuki

19
有人はある事を切っ掛けに不登校になり、離島の医者である叔父の勧めで島の生徒四人の高校に進む。島で癒されて立ち直る真っ直ぐな青春ストーリーかと思ったが状況はもっと複雑だ。島で様々な人と出会い色々な経験をするが、彼にとって必ずしもポジティブなものばかりではない。落ち込んで後戻りしそうにもなる。けれど経験を通して折り合いを付けながら、遂には過去に決着をつける時が来る。不登校になる前よりずっと強くなり、遥かに成長した有人の姿がまぶしい。叔父が有人や先生を知っる人に大きな影響を与えたのが分かる後半は読み応えも大きい2022/11/29

スナイデル

13
42024/03/06

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