内容説明
時は神々が遊ぶ平安の世――。
死後、天神となった菅原道真は、高位の女神の差し金で、人と鬼の間に生まれた「半鬼」の赤子を育てることに!
泣けばすぐ鬼火を出す子に神力を与え、あやす日々。
やがて彼は、檜垣行夜(ひがき ゆきや)と名乗る麗しく優秀な青年に成長した。
しかし道真は、陰陽寮で学ぶ行夜が心配でつい過干渉になってしまう。
一方、思春期の行夜は、義父を尊敬しつつ、自立したいともがいていた。
ある日、父子は、名高い陰陽師・安倍晴明の息子・吉昌から奇怪な失せ物探しの代理を頼まれる。
吉昌の知己(おそらく元恋人)からのその依頼には、どうやら物の怪が絡んでいるらしく――!?
天才神様パパ×強がり半鬼息子。
両片想い親子の、ほろりと泣ける平安あやかし事件簿!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
52
神様になった菅原道真は「半人半鬼」の行夜という男の子を育てる羽目になった。行夜は美しい青年に成長して陰陽寮で学ぶことになった。将門の孫(つまり滝夜叉の息子)・行夜と過保護な道真に安倍晴明父子が絡む物語。登場人物は有名な二大怨霊関連だが、道真は怨霊という身に覚えのない冤罪を晴らそうと頑張っているのが楽しい。2022/09/30
よっち
38
死後天神となったものの、高位の女神の差し金で人と鬼の間に生まれた「半鬼」の赤子を育てることになった菅原道真。道真パパと強がり半鬼息子のほろり成長物語。麗しく優秀な青年に成長した半鬼・檜垣行夜と、陰陽寮で学ぶ行夜が心配でつい過干渉になってしまう道真。そこに安倍晴明の息子・吉昌から、物の怪が絡んでいるらしい奇怪な失せ物探しの代理を頼まれる展開で、死後災厄をもたらしたとされる菅原道真と平将門が出てくるものの、道真はむしろ冤罪を晴らそうと動いていて、行夜の成長だったり親子の確かな絆を感じさせる結末が印象的でした。2022/10/27
よっしー
22
タイトルが気になって手に取りました。道真公が半分鬼の血を引いた子どもを育てるという設定は面白かったのですが、単なる親バカ過ぎて、う〜んとなってしまいました。まだ、晴明公の方が余程父親らしいと思ったり…。晴明公の息子2人は、性格も含めて好きでしたが(笑2024/12/01
まぁ
6
ヒロインは父だった。菅原道真公を養父とする半鬼な主人公行夜くんが決意を新たに反抗期を抜け出す話。とりあえず足らないことは恥ではないけど、それを自覚して認められなかったら恥だよねとは思います。2022/10/25
色素薄い系
5
ラスボスはヤンデレの息子でヒロインはヒーローの父親か。なんだかんだで行夜も道真の事が大切だから親子の絆的な面では良かったんだけど私にはハマらなかった…お母さんもっと出てきてほしかったなぁ。2022/12/01
-
- 電子書籍
- ダンジョンに潜むヤンデレな彼女に俺は何…
-
- 電子書籍
- 鬼になる(16) デジコレ
-
- 電子書籍
- トリケラトプスのタイニー ~ギガントサ…
-
- 電子書籍
- 二丁目路地裏探偵奇譚(2)
-
- 電子書籍
- 代紋<エンブレム>TAKE2(25)