ちくま文庫<br> 平成古書奇談

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ちくま文庫
平成古書奇談

  • 著者名:横田順彌【著者】/日下三蔵【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2022/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480438232

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内容説明

フリーライターをしながら作家を志す25歳の馬場浩一は、街の古書店、野沢書店に出入りしている。店主の野沢勝利と娘の玲子と懇意にしながら、趣味や仕事、執筆の資料として出会う古書を通じて不思議な事件や謎にぶつかる。古書マニアの著者が知る業界の事情を巧みに盛り込み、SF、ホラー、ファンタジーを横断する連作集。平成の隠れた古書ミステリが初書籍化。日下三蔵氏による編者解説も併録。

目次

第一話 あやめ日記/第二話 総長の伝記/第三話 挟まれた写真/第四話 サングラスの男/第五話 おふくろの味/第六話 老登山家の蔵書/第七話 消えた『霧隠才蔵』/第八話 ふたつの不運/最終回 大逆転!!/古本人生/編者解説 日下三蔵

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

65
古書に纏わる様々な話を収録した短編集。SF、ミステリにホラーとジャンルは多岐に渡っているが、どうも一つ一つの話は小粒なような気がしてならない。もう一捻りが足りないというか、もう少し深掘りが欲しいというか。それでも読んでいると、古書店や古書市が持つあの独特の雰囲気が思い出されるのは嬉しいところ。あと古本トリビアも楽しいな。『食道楽』で有名な村井弦斎が大量のSFを書いていたとか初耳だし。佐藤垢石の『幽影物語』に俄然興味が湧いてきたり。人を選ぶと思いますが、古本好きの人なら雰囲気が気に入る一冊だと思います。2022/11/21

ヒデキ

59
ヨコジュンさんの未刊だった古書店シリーズです 本自体をテーマにしていますが、 買取や古書展など古書店さんの活動が、主体のように思えました。ご主人の過去をもっとしりたいと思ってしまいました。 平成のタイトルが、ついて2000年代の初出ですが、 感じは、70年代~80年代という感じに思えてしまいました。 久しぶりにヨコジュンさんのSFを読みたくなりました2023/09/21

hippos

28
一編一編の話は中途半端感が否めないけれど、古書にまつわる短編連作として捉えるとまずまず面白かった。業界のことも少しは知れたし。 個々の短編では「おふくろの味」が印象深い。2022/11/13

阿部義彦

22
横田順彌さんの古書にまつわる連作短編集がよめるなんて!ヨコジュンといえば、私の中ではダジャレのハチャハチャ小説家でSFも古書も、明治文化も後から知りました。たしか「銀河パトロール報告」という文庫本が駄洒落の連発で衝撃的だった記憶が有ります。ホームズのパロディで題が「まだらのひもの亅でしたね。兎に角ギャグセンスが半端なかったです、カフカの変身のグレゴール・ザムザをもじって、その日は寒かった。主人公の「ミズコールサムサ亅は、なんてのもありました。古書に関する話でホラー、ミステリー、オカルト風味など楽かった。2022/07/15

ちょん

21
神保町でゲットした古書にまつわる連作短編集✨表紙の感じから最近の作者さんの話なのかと思ったら実はもう亡くなってる方の作品だったと知り驚きました。ちょっと慣れない言い回しがあるなと感じたのはその年代差かな。連作短編ですが、ネタというかオチの振り幅が凄まじくて、ぶんぶん振り回されました。2023/06/13

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