内容説明
どうやら近ごろ、六軒もの牛鍋屋に謎の五臓六腑が投げ込まれ、新政府は、この事件に蓋をしているらしい――西郷吉之助こと隆盛は、役人の川路利良に命じて秘かに事件を調べさせていた。西郷は田中作二郎という若者に被害のあった牛鍋屋を探らせることに……。勝海舟、大久保利通や篤姫こと天璋院、女医・楠本イネも登場。牛鍋、鯛の丸あげ煮など美味しい料理とともに西郷隆盛が大活躍する、傑作時代事件帖。書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
31
大河ドラマの影響もあって西郷どんが見廻り?!って。 維新後の江戸にて物騒な事件を片づけるのだが、主に動くのは書生たち。勝海舟、篤姫、オランダおいね、大久保利通など登場するもちょっと拍子抜け感あり。もっと面白い捕り物を想像してたんだけどな。残念でごわす!2018/04/15
Tatsuhito Matsuzaki
8
維新後の東京の市井で起こる事件を西郷隆盛と配下の面々が解決する時代系推理小説(推理系時代小説)。 勝海舟や大久保利通、天璋院篤姫らもちょっとだけ登場します。2021/05/04
スイ
5
「西郷隆盛関連書」の特設コーナーにあったんだけど、いいのか。いいのかそれは。思わず手が出たけど。ならいいのか。 維新後、何かとごたつく東京で西郷が数名の者を束ねて密かに事件を解決するという話。 西郷より、特命係として実際動く青年が主だった。 最後はいきなり終わったように感じたのだけど、続編が出るのかなー。2018/12/21
ミレ
4
初読みの作家さんでしたが少し時間がかかって読みました。なんだろう。 方言なのかお話の内容なのか…。ただシーボルトの娘さんの話など知らなかった事が知識として加わりました。2018/03/07
kasumi
2
自分は歴史物が苦手なんだなぁと再確認した。和田はつ子さんの小説は面白いとファンが多いのになかなか読み進まなかった。。残念。ゴン助〜〜〜2019/09/16