内容説明
チェスに魅了された少年は、たちまち才能を発揮して世界的プレイヤーとなる。優しい恋人でさえ入りこめない孤独な内面。著者の「最初の傑作」にして、最高のチェス小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
55
傑作! ナボコフファンのはずなのに、今ごろ本作に気が付いた自分の不明を恥じる。2024/08/20
優希
52
チェスを題材にした作品でした。チェスのルールを知らないのが悔しかったです。それでもナボコフが連鎖する企みにはまんまとハマってしまうんですよね。面白かったです。チェスを知らなくても楽しめたので、ルールを知っていたらもっと楽しかったでしょう。良著です。2023/04/29
星落秋風五丈原
18
マルレーン・ゴリス監督の『エチュード』を見てから読了。2022/09/13
まぶぜたろう
17
ポケットから出てくるハンカチやチェス盤、煙草や硬貨、星形に裂ける窓や夜空、枡目、格子模様、家に帰ること、様々な言葉がこれしかない正確さで配置され、時空を超えて連携する。そしてナボコフの描く女性たち。悪女だろうが、年上の叔母や人妻や、本作のような献身的なフィアンセ=妻であろうが実に魅力的で、通俗的な読みを拒絶しながら、彼女たちの姿はひたすらに抒情的で美しい。「どこにも行かないでいいのよ」と声がして、ピンクのドレスがたちまち虚空を満たした」。私はこの名無しの妻にジューン・アリソンをキャスティングしたのだった。2023/04/26
taku
15
まえがきで示唆しているとおり、主人公と神である作者の対局が物語の原動力。ナボコフのチェス・プロブレムと言えるのだろう。なんとも巧妙だ。終盤は一手ずつ冷酷に追い詰めているが、神は力を誇示しているのではない。愛(執着)ゆえに苦しみ翻弄される人への慈しみが隠れ、そこが温かさに満ち溢れた作品とナボコフが評するところ。あるいは私が簡単に誘導され過ぎか。10章最後、母親の言葉がずっと気になっていた。愛ではなく情なのだな。2024/08/01
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