内容説明
どの土地からも拒絶された人々が絶望の果てに自らの手で作り上げた町、ルビー。理想郷ルビーを愛する住民たちは、固い絆で結ばれていた。しかし、長い時を経て、住人たちのあいだには次第に不安や怒りが生まれはじめた。そしてそれらは憎悪と化し、町外れの「修道院」と呼ばれる屋敷に住むはぐれものの女たちに向けられた――ある夜明け、武装した男たちが修道院を襲撃したのだ。
現代アメリカ文学の巨匠が描き上げた、創世と崩壊の神話。ノーベル賞受賞第一作の傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tyfk
4
「ソロモン・パーク、オーティス・レディング、ダイナ・ワシントン、アイク&ティナ・ターナー、ダコス・ステイトン、テンプテーションズ。」p.89「《ヘイ、ジュード》」p.90「マーティン・ルーサー・キングの暗殺」p.217「《セルピコ》、《エクソシスト》、《スティング》」p.251「オーティス・レディング」p.290「ディスコ」p.305「クロスオーヴァー」p.307「〈キリング・ミー・ソフトリー〉」p.332「リトル・リチャード音楽会」p.5862023/06/24
Holden Caulfield
3
存命作家で一番好きだったモリスンが8月5日に亡くなってしまった事を12日 紀伊国屋で知る... 本書は楽しみを温存させて盆休みに読み始めた、 そんな時にモリスンの死を... R.I.P. MORRISON... 2019/08/14
オチョモコ
3
あーやっちゃった。全然場違いな音楽ホールのコンサートに足を踏み入れたような感覚。帰るべきか?どうしよう。しかし、音質もいいし重厚さを奏でてるのは確かなので、せっかくの大枚を無駄にするのも勿体ないから後学のために終わりまで座り続けた。誰にも好みや鑑定能力の差異があり、私でいうならば、アンディ・ウォーホールは好きではないが、ピカソは好きであることのように、この作品に対する好みは選択眼と能力が問われるようです。ハハハ・・・おそらく自分には10回以上読んでも理解できないような気がします。完敗。2019/04/08
takao
2
ふむ2024/09/22
Mana
1
ネットフリックスでパッシングを見て、黒人関係の本を読みたくなってきた。一時期色々読んでたけど、最近は読んでなかったなって。なんだかんだでモリスンは初。有名すぎて逆に読まない本ってある。初だったから文章に慣れていないのか、ちょっと読みにくかった。あと、過去にモリスンについての本でパラダイスの解説は読んだことがあったから、ルビーの町とかそういう大きな物語を想像してしまってた。ルビーの町に住む一人一人の小さな物語の集合体だった。一気に読むんじゃなくて、少しずつ少しずつ読んでいくと、だんだん話が頭に入ってくる。2021/12/14