ほかに好きなひとができた

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ほかに好きなひとができた

  • 著者名:加藤元
  • 価格 ¥730(本体¥664)
  • PHP研究所(2022/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569902418

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内容説明

この男の「好き」は、なにかがおかしい――。第4回小説現代長編新人賞を受賞してデビューし、『嫁の遺言』『四百三十円の神様』などが話題の著者が贈る、戦慄の傑作サスペンス。「ほかに好きなひとができた」。次から次へと女性とつきあい、すぐにそう別れを告げる男・神崎登吾。彼から唐突に別れを切り出された一人である仁村萠は、その言葉を受け入れられず、姿を消した登吾を追い、彼に関係のある人物たちを訪ねてまわる。神崎登吾に運命を捻じ曲げられた人々の証言から、彼がかたくなに語ろうとしなかった過去が、徐々に浮き彫りになっていく。そして萠が最後に辿り着いてしまった、衝撃の真実とは。『好きなひとができました』を改題。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タケチヨ

28
『他に好きな人ができた』という台詞、別れ際の常套句としてはなんとも身勝手な理由だなという印象しかありませんでしたが、本作はその言葉の裏に潜む真意について深く考えさせられる内容でした。幼少の頃の親からの屈折した愛情や同級生からのイジメを経て、他人からの好意の言葉に恐怖を感じるような人格に育ってしまった主人公がなんとも切なくも哀れ。別れを告げられながらも納得のいかない萠の猟奇ぶりや主人公を昔から監視しているかのような中年男性の存在も相まって、なんとも不気味な雰囲気の物語でした。2022/11/09

きたさん

22
なるほど、こういう着地点だったのか…と最後まで読んでようやく「サスペンス・ミステリー」であることが腑に落ちた作品でした。恋愛がテーマではあるけれど、決して恋愛モノではないので個人的にとても読みやすかった。先が気になって一気読みしてしまったので、2回目でじっくり読んでいこう。2022/09/15

Mayrin

11
これまで読んだ加藤元さんとは違う気がします。続き が気になる、面白い作品でした 2022/09/23

うさレモン

10
タイトルと、表紙の彼に惹かれて購入。次から次へと女性と付き合い「ほかに好きな人ができた」 と、すぐ別れを告げる神崎登吾 。急に振られたら辛いけれど、別れを受け入れられないからといって過去の彼女やら親戚やらを訪ねて回る萌の気持ち悪さに胃がむかむかしてました。感想は「好きだから相手の全てを知りたい」とか、「あなたのために」なんて言う奴はろくなもんじゃないな、と。神崎登吾、最初のイメージとラストでのイメージがガラリと変わりました。表紙の雰囲気から間宮祥太朗さんのイメージで読みました。萌は松本まりかさんかな。2022/11/02

こばゆみ

10
めちゃくちゃ読みやすいけれど結末は分かりづらかった(^_^;)。容姿が良く女性に好かれ、付き合っては「ほかに好きなひとができた」と言って別れを切り出す神崎登吾のお話。もっと分かりやすく「そういうことね!」と思えれば人に勧めやすいのだけれど…2022/10/23

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