内容説明
八十八歳、なお、壮年のごとし――大ロングセラー『思考の整理学』の著者がはじめて明かす、頭と体の知的働かせ方。世のため人のため、そしてちょっぴりわが身のために。
●老人の人生を左右するのは、記憶力でなく集中力である。
●おしゃべり、声を出すのは、たいへんな心身強壮のクスリである。
●早起きになったら、朝飯前に難しい用事を片づける。
●旧友でなく新友と、話す。年を忘れ元気が出て、頭の体操になる。
●ぜいたくできればする。社会貢献だけでなく、不老長寿の妙薬となる。
●老人は怒っていい。そのエネルギーで厄介を乗り切れる。
●くよくよして命を縮めるより、どんどん忘れる力を使う。
●年をとったらホメてくれる友をつくる。それは人生の幸運。
――<実践例より>
昔のように五十にもならないうちに死ぬのだったら、そういう消極的、防衛的生き方も悪くないが、退職して三十年近く生きなくてはならない現代人にはおのずから積極的な生き方が求められる――<本文より>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
74
昨年読んだのを忘れていました。今回心に残ったのは古い友達ばかりでなく、新しい友達を作ること。職業が違う人の方がいい、頭のよすぎる人でない方がいい、月一回食事をしながらお喋りクラブ。個人名は出さず、人の話を否定せず、エールを送る。著者はそういうクラブを5つ?くらい作っているらしい。血圧は少しくらい高い方が元気でいい。著者は仕事をして充実している時に死ぬのが本望だとか。2015/11/26
ちゃとら
54
【図書館本】外山滋比古さんは『思考の整理学』からファンになり3冊目。本書の初めが、四国八十八か所、だったので興味を持ち手に取った。この本は八十八歳の誕生日に出版されたよう。散歩で足を鍛え、手も、口も鍛えなくてはいけない。お喋りに夢中になると誤嚥性肺炎になるかもしれない😱大動脈破裂も登場するがコロリは希望の様。テンポが良くユーモアがあり力強い。楽しいエッセイでした。2021/04/29
パフちゃん@かのん変更
51
88歳、高齢で本の執筆が出来るのは素晴らしいことですが、期待した内容とは違っていました。思い出話というか自慢話というか・・・。「そうか」と思ったのは運動は足で歩くだけでなく、手仕事も運動であり、喋るのも運動である・・・というくだり。2014/02/02
Megumi Ichikawa
10
「思考の整理学」を読んで好きになった作家。図書館本。 ピンピンコロリと誰でも逝きたいと思う。作者の言う通り! 散歩が体に良い。指の散歩も舌の散歩も。女性が元気なのは、家事でクルクルとよく働き、友人たちとよく喋り、笑うからだろう。そうすると、高い血圧も下がるというから、驚き。「いつ死んでもいい生き方」をしたいなぁ〜。2014/11/26
るう
6
人生折り返し地点を過ぎて、健康に老後を過ごす先輩の力の抜けた生き方が参考になる。昨今の元気であちこちに出掛けているお年寄りを見るにつけ、逞しさを感じる。2014/06/18
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