内容説明
相手の嘘を暴いたり、自分の正しさを押し付けてもいいことはない。嘘の功罪を知り尽くした元NHK制作局デイレクターの作家が、嘘の正体を明らかにして、「信じたい嘘」を共有することで幸せな人間関係を築く方法を伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rors(セナ)
17
これは誰でもわかる平易な言葉で書かれた哲学書だと思った。言葉の意味は全部わかるんだけれど、スッと心に届く簡単な書き方ではなく、捻って煙に巻いて「全て嘘です」と言う。けれど、ちょうど人間関係にうんざりしていた私にこの本はとてつもない一言をもたらした。 「事実は一つだが、真実は人の数だけある」そうか、私は唯一の真実を求めるから辛くなっていたんだな。2022/11/09
Eddie
5
著者の主張はなるほどと思えることがほとんどだが、最初から最後まで同じようなことの繰り返しが多く後半は読むのに疲れてしまいました。ですが悪く言えばこじつけにも思えてしまい本心から言ってるのか懐疑的にも感じる自分がいて、それは著者の「嘘」論に上手く丸め込まれてしまったということなのかもしれません。2023/05/14
hinotake0117
4
そもそも人は生き延びるために嘘をつき、嘘の中に個々の真実が生まれるまでである、と嘘を通じてお互いのつながりをもっと楽にとらえさせる書。 嘘というぼやっとしがちなテーマに、巻末の膨大な参考資料にあたって分析しているのがさすが。2022/11/26
EMA
4
嘘のプロである著者が綴る嘘についての考えが、読みやすい文章で嘘を交えながら語られている。人は自分の認識でしか世界を捉えることができず、嘘を通してしか人と繋がる事はできない。つまり、人は皆嘘つきなのである。そう知っていれば世の中はもっと生きやすくなる。悪質な嘘はダメだが、真実だけを追い求める事は生き辛さになる。嘘を受け入れ、楽しむことの大切さ。嘘を通して、人間社会の中で生きる事の希望を感じる事が出来た。この文章が嘘なのか真実なのか、それはこの感想を読んだ人だけが始めて判断できることなのだろう。2022/10/18
読書国の仮住まい
3
嘘には許容しても良いものと、許してはいけないものがいる。 その区別が出来なければ、世界に溢れかえった嘘とは対峙できない。 世界は嘘でできている。 僕らは嘘で繋がっている。 嘘を知れば人生が変わる。 人間が人間である限り、常に嘘はつきまとう。 人は互いに自分にとって都合の良い嘘を使ってつながり、自分の嘘の中に相手を取り込む。 嘘で繋がることで僕たちは社会を作っていく。 自分と相手の間には嘘しかないのだから、相手の嘘を楽しみながら自分も嘘をつけば良い。 真面目にまとめたが、本書には嘘しか書かれていませんので。2023/11/17
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