内容説明
犬は言葉を理解できる。では言葉を使うことは? 自閉症児とコミュニケーションデバイスで会話してきた言語聴覚士の著者クリスティーナは、愛する子犬ステラにそれが応用できないかと考え……。世界で初めて人間と話した犬との日々を綴ったノンフィクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
駒場
5
「うちの犬は人間の言う事理解してる」という飼い主は多い。そして人間でも「発話能力がなくても実際は"話す"だけの能力はある」というパターンがあるわけで、この本の作者は自分の飼い犬に言語療法的なアプローチで言葉を教え、犬がスイッチを押すことで「話せる」ことを実証した。犬は「ご飯」とか「散歩」という要望を伝えるのみならず、「海へ散歩に行って楽しかった」という経験や感情、過去と現在、未来の区別をしながら話せる!やはり人間の最良のパートナーは犬ですよ。どうやって貴方の飼い犬にそれを教えるかのヒントまである良書です2023/12/24
ジュライ
2
さまざまな単語が並べられたボードを使って、自分の意思を文章化して伝えることができる犬・ステラ(たとえば「ステラ、ビーチ、遊ぶ」「クリスティーナ、バイバイ」など)。以前からその様子の動画は観てたので、感心しつつ「表現の仕方をどうやって教えてるんだろう?」と気になってたけど、ステラの飼い主であり言語聴覚士でもある著者が、この本でハウツーを教えてくれています。こんなふうに飼い犬が言葉で「好きだよ」って伝えてくれたら、私なら号泣してしまう。犬を生み出したというその一点だけでも地球GJすぎ。2023/07/16
紗夜コ
1
とても興味深い記録です。人間ともコミュニケーションが取れない時代に、犬と話せる。いえ、話せるように日々諦めず繰り返し、努力した結果可能となったこと。障害のある子どもにも家族の繰り返しがとても大事ではないかと思いました。彼女は専門的知識とスキルがあり、それにであったことが素晴らしい。人間にも充分に使えると思いました。2023/01/29