扶桑社BOOKS<br> 黒化する世界 ――民主主義は生き残れるのか?――

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黒化する世界 ――民主主義は生き残れるのか?――

  • 著者名:北野幸伯
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 扶桑社(2022/09発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594091620

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内容説明

プーチンのウクライナ侵攻、習近平の拡大主義の内在的論理を抉る!
「赤化(=共産主義)」終焉後、「黒化(=独裁主義)」はいかにして台頭したのか。そして現下の独裁主義興隆の実態、とくに典型的な「黒国家」である中国とロシアの実像、独裁主義に対するアメリカを代表する民主主義陣営の対処を考察し、日本の行くべき道を検証していく。

今プーチンは、しばしばヒトラーと比較されます。ですが、私は「プーチンは、現代のムッソリーニだ」と考えています。では、「現代のヒトラー」は誰でしょうか? 習近平です。
 ヒトラーは、ユダヤ人絶滅政策を行っていました。習近平は、ウイグル人絶滅政策を行っています。具体的には、ウイグル人女性に、不妊手術を強制し、子供を産めない体にすることで、長期的ジェノサイドを実行しているのです。
現代のムッソリーニであるプーチンは、隣国ウクライナを侵略しています。現代のヒトラーである習近平は、ウイグル人絶滅政策を実行しています。そして、中国とロシアは、事実上の同盟関係にあります。………あとがきより

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

19
ロシアのウクライナ侵攻の裏には、米中覇権戦争がある。近年、中国・ロシアを筆頭に北朝鮮・ベラルーシ・ミャンマー・アフガニスタン・香港などが権威主義的体制に取り込まれ、米・英・日・豪などが民主主義勢力としてこれに対抗。ドル覇権に挑戦する中国の人民元。人民元での決裁が中ロを中心部とするユーラシア大陸で広がれば、アメリカの覇権も限定的なものとなる。韓・独・印・ASEANの動きにも注目。ただ長期的に見れば、中ロ同盟には未来がない。日本は民主主義勢力と手を結びながら、国益にかなった自立外交を模索する他ない。2022/10/31

スプリント

10
共産主義化を「赤化」と呼ぶのにたいして 独裁化を「黒化」と呼び現在の国家勢力として増加しているという「黒化」の実態を解説。2025/09/14

mochizo

4
著者のメルマガよく読んでいますので、内容は重複するものが多いですね。たた、バイデン大統領が想像以上に動いている事実は把握できました。今後の数年間の世界情勢が気になります。2022/10/31

いっしー

3
毎度分かりやすく説得力のある文章で、今回も引き込まれて読み終えた。今回は白と黒で表現したところが特に分かりやすい。派手なトランプの中国叩き言動に比べたら地味だと思っていたら、バイデンの方がじわじわと着実に中国に対抗している。凄い。普段何気なく耳にするニュースも、本書の様な背景(AIIB事件、シェールガス革命等)を知ると、俄然ニュースが面白くなる。2022/12/11

井野 雄介

3
著者の北野さんは、ソ連でインテリジェンスの基礎をしっかりとマスターし、かつソ連〜ロシアの栄枯盛衰をその目で見て来た、「正真正銘の」国際問題専門家と言える。 その大家が著した本書は、現代国際史を見事にレビューし、世界中まで独裁的な政治体制が跋扈している厳しい情勢を鋭く分析しつつも、最後に(少なくとも日本人にとっては)「希望」を語る。生粋のリアリストが語る希望には説得力がある。 国際情勢に興味のある全ての人にお勧めする。2022/10/20

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