内容説明
理解に近道はない,だからこそ.初学者目線を忘れないペース配分と励ましで伴走する入門書.可能な限り図に語らせ,道具としての統計手法を,しっかり数学として(一部は割り切って)学ぶ.独習・学び直しに最適
目次
はじめに
第1章 検定の論理(二項検定を教材として)
第2章 検定統計量(Wilcoxon-Mann-Whitney検定を教材として)
第3章 第1種の過誤と第2種の過誤
第4章 平均・分散・標準偏差・自由度
第5章 正規分布と統計理論の初歩
第6章 t分布と母平均μの95%信頼区間
第7章 関連2群のt検定(対応のあるt検定)
第8章 独立2群のt検定(対応のないt検定)
第9章 P値
第10章 一元配置分散分析
第11章 多重比較(Bonferroni補正とTukey Kramer法)
第12章 相関分析
第13章 単回帰分析
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sheemer
19
飛ばし読みしていたのを全読了した。本書は統計の基本を学ぶテキストで、計算の詳細よりは「それがなにを意味しているか」を理解させようとするテキストである。そのために図を多用していて、それが非常に念入りで理解を助けてくれる(写真のサンプルイメージは正直どちらでもいいが、親近感は湧く)。プラス、統計の歴史の中でのエポックな発見や発明を歴史エピソードとして語っていて、それぞれの解説の場でのタイムリーな息抜きと共に気づきにもつながっている。統計初学者にはいい本だと思う。なぜかカイ二乗検定にはほぼ触れていない。なぜ?2025/10/16
ドロレス
5
北海道大で20年ぐらい農学部統計学基礎講座でやった内容らしく非常にわかりやすい。きちんとした統計学の基礎本として定評あり。Amazon4.6星は伊達じゃない2025/09/06
いとう
3
今まで読んだ統計の本の中で(ダントツ)一番分かりやすかった。 統計ユーザーは統計学の専門家ではないので、統計に関してどこまでの割り切った理解が必要かを説明してくれる。 また、分かりやすい二項検定、U検定から学習を始めることで、統計を利用する意味も体感しやすい。 ところどころに挿入される統計学小話も、理解や印象を深める内容となっている。2023/04/27
Q-to
2
個人的に面白い本とは、最初から最後までずっと面白い。そして一貫している。 この本は本当に2つの条件を満たしています。 初学者でも分かりやすく噛み砕きながら、かつ初学者の目線に立ちながら、語りかけてくれる。 こんな学術書は初めてです。 多少ぱっと見は難しそうでも、ちゃんと順序を追って初めからゆっくり読み進めば理解できる。 おそらく今はプログラミングとか、Excelとか、電卓とかで難しい計算はしなくてもいいでしょう。 それでもその計算の意味を理解するためにはこの本が最適だと思います。2025/03/29
けーこ
2
今まで読んできた統計学の本の中で、図の数が群を抜いて豊富だった。本書だけで全て学んだわけではないが、各統計解析がどういったものかイメージが作られた。2023/05/18
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