内容説明
理解に近道はない,だからこそ.初学者目線を忘れないペース配分と励ましで伴走する入門書.可能な限り図に語らせ,道具としての統計手法を,しっかり数学として(一部は割り切って)学ぶ.独習・学び直しに最適
目次
はじめに
第1章 検定の論理(二項検定を教材として)
第2章 検定統計量(Wilcoxon-Mann-Whitney検定を教材として)
第3章 第1種の過誤と第2種の過誤
第4章 平均・分散・標準偏差・自由度
第5章 正規分布と統計理論の初歩
第6章 t分布と母平均μの95%信頼区間
第7章 関連2群のt検定(対応のあるt検定)
第8章 独立2群のt検定(対応のないt検定)
第9章 P値
第10章 一元配置分散分析
第11章 多重比較(Bonferroni補正とTukey Kramer法)
第12章 相関分析
第13章 単回帰分析
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう
3
今まで読んだ統計の本の中で(ダントツ)一番分かりやすかった。 統計ユーザーは統計学の専門家ではないので、統計に関してどこまでの割り切った理解が必要かを説明してくれる。 また、分かりやすい二項検定、U検定から学習を始めることで、統計を利用する意味も体感しやすい。 ところどころに挿入される統計学小話も、理解や印象を深める内容となっている。2023/04/27
Write Only Memory
0
図が豊富で、直感的に分かった気にさせてくれる。ただし、式の証明は一部を除いてほとんどせず、割り切って「統計学ユーザー」を育てるような作りになっている。それが長所でもあり、短所でもある。 個人的には、数学的な式の証明まで含めて懇切丁寧に説明してくれなければ「分かった」なんてとても思えないので、色々濁しながら手法を伝えてくれる本書に対してモヤモヤが非常に溜まってしまい、あまり合わなかった。(もっとも、統計学の数学は非常に難しいようなので、そこを初心者にも分かりやすく説明してくれる本は多分存在しないとも思う)2024/03/10
さいぞー
0
これまで読んできた統計学の入門書の中で最も分かりやすかった。 大抵のものは平均・分散・標準偏差や正規分布の説明から入るが、本書はまず統計学が実際に使われる「検定」の概念からスタートするため、具体的な課題が掴みやすい。また各章では対象とする検定で扱う例題を最初に挙げ、それを元に説明が行われるので理解が迷子になりにくい。 加えて各式をどう定性的に理解すべきかであったり、逆に難易度が高いため受け入れるべき式を明示するなど、初学者に対してやさしい作りになっている。 非常におすすめ。2023/12/09
ジャスミン
0
実務で取得推奨されている資格へ申込むの忘れた代わりに、これから統計学を勉強しようかと。導入時点でかなり面白いので、期待。2023/10/31
けーこ
0
今まで読んできた統計学の本の中で、図の数が群を抜いて豊富だった。本書だけで全て学んだわけではないが、各統計解析がどういったものかイメージが作られた。2023/05/18