竹書房文庫<br> 九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション

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竹書房文庫
九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション

  • ISBN:9784801931985

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内容説明

2031年南海地震に襲われた日本に中国が侵攻、2033年の現在、東京は東西に分断され、東をアメリカ、西を中国が管理下に置いていた。
警視庁捜査一課の刑事コレダ・ミヤコは、アメリカの要請で、犯罪捜査の経験のない平和維持軍のヒガシ・エマ少尉と事件の捜査に当たることになる。
占領下の東京を舞台にした連作SFミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シキモリ

22
西側が中国に侵略され、東側がアメリカの管理下に置かれた東京を舞台に、日本の警察官と米軍人の女性バディが事件に挑む連作形式の近未来SF警察小説。三国間の政治的バランスや電脳ガジェット<スリーヴ>など、設定そのものは魅力的なのに、如何せん肝心のストーリーラインが弱過ぎる。謎解きのカタルシスは全くなく、犯行理由もあまりにワンパターン。物語やキャラクターが設定に負けてしまったら流石に本末転倒だろう。次巻は外交政策メインになりそうで尚更期待薄。同社刊「ヨーロッパ・イン・オータム」が面白かっただけに期待し過ぎたかも。2022/11/23

緋莢

15
南海地震の混乱に乗じた中国が日本を侵略。東京の西側は 中国に掌握され、東側はアメリカの管轄下に置かれ、緩衝地帯にはASEANが駐留している西暦2033年。警視庁の刑事・是枝都は、上司から平和維持軍のエマ・ヒガシ中尉と コンビを組むように命じられて…10話を4人の作家が執筆という異例の作品。海外ドラマのノベライズと言われた方がしっくりくるかも(続く2023/09/06

もち

13
「われわれは戦争中に学んだんだ。言葉では弾丸を止められないと」◆中国とアメリカに分割統治された東京。警部補の都は、様々な思惑により米軍の女性中尉とペアを組まされることに。最新技術と国家の軋轢が折り重なる都市で、歪なバディの捜査が始まる。■四人の執筆陣が共通の人物・舞台設定で書き上げた連作SFミステリ。スタイリッシュな描写とテンポのよい解決は、良質な海外ドラマのよう。特殊技術が刻まれた片腕遺棄、停電時の連続殺人鬼。エッジの効いた謎に挑め。2022/09/12

本の蟲

10
ぶつ切りエンドなのでナンバリングしろよと文句も言いたいが、続きも読む気になるくらいには面白かった。南海大地震の混乱に乗じて中国が日本に侵攻。九州と東京の西半分を占拠。東側は米軍の管轄下となり、分断された東京を舞台にした近未来SF。ドローン障壁や人体改造等SFガジェット多数。警視庁の女性刑事と、警察に出向してきた米国平和維持軍の女性が、共に東京で起こる事件を追うバディもの。この手の組み合わせは軍人が猪突猛進、警察はブレーキ役が多いが、本作では慣れない女性兵士がおっかなびっくり捜査に参加していく様子が新鮮(続2022/11/14

かながわ

5
いろいろとキメラな物語。単体事件というより全体で魅せる改変された東京、あんまりなタイミングで終わるのはシーズン1だからみたい。相変わらず百合要素に燃えない私。2023/02/12

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