内容説明
「人工知能の巨人」が放つ「なぜ?の科学」の革命的な入門書!
「私自身、この本の解説を書くことが憚られるくらいの凄い内容」
――松尾豊氏(人工知能学者・東大大学院教授)絶賛!
米Amazonでは1256レビュー、4.5★。ポピュラーサイエンスの世界的ベストセラー!
・今までの統計学では答えられなかった「なぜ?の科学」とは?
・それは3段の「因果のはしご」を使って説明できる
・著者は人工知能界のノーベル賞にあたるチューリング賞受賞!
・現在のデータ主義には限界がある。それを乗り越える「因果推論」とは?
・その商品が売れた理由をどう分析し、新たな儲けにつなげるか?
・公衆衛生におけるベストな選択肢の考え方とは?
・人間のように考えられる人工知能=強いAIはつくれるか?
・そもそも私たち人間はどのように「因果関係」を考えているのか?
統計学とデータ分析を超えた新たな学問の誕生!
人工知能と人類の未来を知るために、なくてはならない一冊。
データ分析、マーケティング、意思決定に携わるビジネスパーソンも必読!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
18
図書館本。私達は、「相関関係と因果関係は異なる」と統計学で教わるが、では因果関係をどのように示すのか?ということが科学的に難しかった。一つの答えがRCTであるが、いつでもRCTが行える訳では無い。ようは、交絡因子をどうやって処理していくのか。今のAIは意味を考えることはできない、と読んだことがあるが、それにもつながる。因果関係を計算できなければ、意味など読める訳がない。今までの科学がひっくり返るような壮大な話だけに、非常に難解。これは、知恵の必要な話だな。データだけですべてわかるわけはない。2023/08/18
月をみるもの
18
因果論は人間の意識と認識の根本にあるため、これを軸にした宗教はめちゃ強い。現世では決して成り立たない因果応報が、前世や来世を設定することで自然に説明できてしまう。これを否定するには、あらゆる因果ダイアグラムと反実仮想を無化する「悟り」が必要なのだ。シッダールタ偉すぎる。パールはやっぱよくもわるくもユダヤ人って感じ。2023/05/29
loanmeadime
17
読んだ、とは決して言えない理解度ですが、どうにか最後まで字面を追いました。テレビのコメンテーターなどの話を聞いていて「それは相関関係で因果関係じゃないだろう」と突っ込みたくなることがちょくちょくあるのですが、本書を読み始めてすぐに因果に対する自分の不明を悟りました。ところが、本書の初めで三歳児が因果関係を理解できる、と述べられます。因果推定のために必要な、介入や反事実という手続きの説明は理解したとは言い難いのに、例については何となくわかった気になるのは、私の中の三歳児が活躍したのかもしれません。2023/05/07
うつしみ
15
P(Y|X)は乳飲み子、受動的である。P(Y|do(X))は2歳児、二足歩行を覚え自然界に能動的に働きかけられるようになる。P(Y|do(X))-P(Y|not-do(X))は3歳児、反実仮想「もし○○でなければ○○だったろう」を考えられるようになる。重要なのは反実仮想が良心の芽生えである事だ。前世紀の科学はただ己の能力を確かめたくて仕方がない2歳児、原爆を作ってキャッキャしてるクソガキだった。著者の因果推論モデルが相関関係から因果関係への桟橋となり、倫理を語る水準に科学を引き上げてくれる事を期待したい。2024/08/05
shin_ash
15
パール氏のTwitterアカウントにもThe Book of Whyって出てたので気になっていた。めでたく翻訳されると言うことで早速読んでみた。本書は縦書きに読み物風なので、パールの統計的因果推論やその他の入門書を読んでいると、理解が深まって非常にわかりやすい。反事実などは“U”って何?って思っていたがUnitのUらしい。単称因果(個別の因果)を考える場合の“個”のことを単位(Unit)と呼んでいる様だ。ただ、林岳彦先生もつぶやいていたが多分それは予備知識があるからだろう。松尾氏の解説にも“難解”とあるの2022/10/02
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