岩波ジュニア新書<br> 進化の謎をとく発生学 - 恐竜も鳥エンハンサーを使っていたか

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岩波ジュニア新書
進化の謎をとく発生学 - 恐竜も鳥エンハンサーを使っていたか

  • 著者名:田村宏治
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2022/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005009497

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内容説明

進化しているのは形ではなく形作りであることが明らかになってきました.いったいそれはどういうことなのでしょう.進化発生学をもとに,動物がどうやって進化を続けてきたのかを分かりやすく解説します.はたして鳥は恐竜から進化したのでしょうか.キーワードは,「エンハンサー」です.謎を解明する旅に出発しましょう.

目次

はじめに
1章 ◆動物は生まれてくるもの
1 生物って何? 動物って何?
2 ヒトもカエルもサカナも脊椎動物
3 脊椎動物の体は「ちくわ」
4 生まれる=発生する――すべての動物は一個の細胞から
5 「ちくわ」のでき方
6 三七兆個の細胞のかたまりにならないわけ
7 発生のメカニズムには不思議がいっぱい
コラム1 今日も実験してみよう!――ミルククラウンと水たまりに石
2章 ◆料理の達人「エンハンサー」のアレンジ采配
1 タンパク質ってすごいんです!
2 料理をおいしくするコツはレシピにあり
3 ゲノムはレシピ本を所蔵する図書館
4 二万五〇〇〇冊のレシピ本で,どうやって体を作り上げるか
5 料理の達人「エンハンサー」が,フルコースの内容を決める
6「エンハンサー」って言葉をはやらせたい!
コラム2 オチを考えることの面白さ――暗記パンと研究論文
3章 ◆動物は細胞ひとつ作ったことがない
1 父も父の父もお酒が飲めないんです
2 私がお酒が飲めないのは,遺伝
3 私,ダーウィンの親戚なんです
4 動物って一度も途絶えたことがないんです
5 遺伝情報が伝えるものは?
コラム3 つながりを考えることの面白さ――華厳の滝を登るウナギ伝説
4章 ◆進化したのは形態ではない,形づくりなのだ
1 もみじのような赤ちゃんの手
2 発生における四肢の形づくり
3 sonic hedgehog,ゲームキャラを名前にもつ遺伝子がカギになる
4 形づくりが変わると形が変わる
5 形づくりの仕組みをずらすための仕組み
コラム4 奇妙な手足をもつ脊椎動物
5章 ◆鳥エンハンサーによる鳥づくりと恐竜から鳥への進化
1 鳥らしくない鳥も,鳥らしい鳥以外の動物も,いない
2 鳥エンハンサーの見つけ方
3 鳥の祖先は鳥エンハンサーを使っていた?
4 鳥類恐竜起源説
5 発生学者は鳥は恐竜の子孫ではないと言っていたことになる
6 そして恐竜も鳥エンハンサーを使っていたか
コラム5 生物学というサイエンス――複雑すぎる物理現象
6章 ◆ 水中から陸上への脊椎動物の大進化とエンハンサー
1 手と翼と胸ビレはみんな同じもの
2 わき腹から生える「蛇足」,背中から生える「片翼」
3 誰がどうやってヒレを作り始めたか
4 ヒレから四肢への進化とエンハンサー
5 私たちはどこからきたのか……
コラム6 未来おおききみへ――考えることの面白さ
引用文献
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

sankichineko

8
高校から大学レベルの生物学の内容が含まれると思うが、初歩から解説してくれている。指番号のパラドクスの解説が非常に分かりやすかった。岩波ジュニア新書はレベルが高すぎて中高生には読めないから難易度を下げるべき、との意見を聞いたことがある。たしかに中高生なら、全部理解出来るのは20%、半分くらい分かるのが60%、全く理解不能が20%くらいか。でも少しでも理解できれば、大学でこの分野を勉強したいと思うかもしれない。全く理解できなければもっと簡単な本を読めば良いのだから、岩波はぜひこの方針を貫いて欲しい。2023/01/09

紅花

7
エンハンサー面白いけど、難しい。今までは、遺伝子の転写、タンパク合成や遺伝子が子孫に伝わる仕組みを読んだけど、実際に遺伝子がどう使われるのか?はまだまだ奥が深すぎて、面白いけど難しい。2022/08/01

竜王五代の人

4
遺伝子を、からだの中の適切な場所・タイミングで発現させるDNAの一部部「エンハンサー」の話。タンパク質という材料は同じでも、量やタイミングを変えればいくらでも料理は変わりうるんだ、という話。恐竜の話は半分つけたしみたいなかんじだったけど、平易で面白かった。2025/11/25

カエル子

4
『タコの心身問題』からの流れで長らく積読していたコレにいってみたけれど、ダメ。お手上げ。生物は中学までしかやってないから基礎知識が足りない(いや、高校でも勉強した物理と化学の基礎知識が十分というわけでもない笑)。中高生向けにやさしく書いてくれていることはひしひしと伝わってくるのだけれど、おそらく5回くらい読んでやっと部分的にわかるくらい。そして5回読むモチベーションがまったく沸いてこない。ということで、発生学よ、さようなら。2024/09/11

むーみん

3
著者が講師を務めるeラーニングの講座を視聴した直後だったので、かなり飛ばして読んだが、しっかり整理できてヨカッタ。40年くらい前に生物学を学んだ身としては、この内容がジュニア新書として刊行されていることに、かなりの焦りを感じる。2022/08/07

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