「個」のひろしま - 被爆者 岡田恵美子の生涯

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「個」のひろしま - 被爆者 岡田恵美子の生涯

  • 著者名:宮崎園子
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 西日本出版社(2022/09発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784908443732

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内容説明

瞬時に暴力と武力で始めることができるのが戦争、だけど平和は、広島の人が膝を交えて作っていくもんだ。被爆者だけが伝承するんでなくて、広島の人はその平和を作っていく、伝えていく義務がある。(バーバラ・レイノルズ)

2021年4月10日、自分の体験を国内外で精力的に語る活動をしてきた岡田恵美子さんが、市民団体WFCの会合への参加中、突然座ったまま椅子から床に倒れ、亡くなった。

被爆者団体に属さず、核兵器廃絶を訴え続けてきた彼女の人生は、「個」のひろしまの戦後史そのもの。
アメリカで、チェルノブイリで、ノーベル平和賞授賞式の現場で、被爆の悲惨さを語るだけではなく、加害者としての視点も持たないと共感しあえないことを知り、学び、広島はもとより、世界に発信し続けた岡田さん。
本書は、その生涯を追います。

<本文中の岡田恵美子さんの聞き取り> 
守田葉子 
1982年生まれ。広島出身。
中国新聞社記者を経て、現在国連訓練調査研究所広島事務所スタッフ。

<校閲> 
叶真幹 
1954年、広島生まれ。
広島市職員定年後、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館館長を5年務める。
共著に「ヒロシマを探そう」。

目次

まえがき
「平和活動」さなかの死
軍国少女
夕焼けが嫌い
お姉ちゃんは帰ってこない
「平和活動」の原風景
マイナスからの出発
息子の死
「逃げの岡田」にはならない
国際電話で世界とつながる
バーバラとの出会い
第二の「バーバラ」、マルガレータ
命がつながる幸せ
「公的」な証言者に
ヒロシマは広島だけでない
孫との二人三脚
伝え手を育てる
熱狂の中の冷静
行動あるのみ
「行ってくるけんね」
聞ききれなかったこと 守田葉子
遺品が語り始める 叶真幹
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フキノトウ

11
最近、原爆のことを調べる上では旧日本軍の加害の歴史を調べなくては。と考えていたところだったので、岡田さんの視野の広さなどがとても参考になった。外傷がない被爆者だった彼女。昔広島へ行った際、体内被爆をした方のお話も思い出しました。2024/09/14

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