内容説明
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歌うことは好きなのに、「声の出し方がわからなくなった」「声が出にくくなった」と、悩んでいる人のための本。
歌うことは、個人差が大きく、からだや感覚はひとりひとり異なるので、歌い方も指導方法も多種多様である。音楽や言語のこと以外に、アレクサンダー・テクニークやフェルデンクライス・メソッドなどの「ボディ・ワーク」についてと、生態学や解剖学からみた「からだ」のことを知る必要がある。
“自分が感じる”、今の生きているからだの動き(つまり歌うこと)に気づくようにする。歌う時の自らの、その時その時にからだで感じることを大切にする。それこそ、歌う時に自分の「生きているからだ」の感覚を利用できる「ソマティクス」なのである。
歌う人の楽器は「からだ」である。ソマティクスから歌うからだの理解を深め、「歌える感覚」とラクな「発声」を身につけることができる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sachi
8
めちゃくちゃ勉強になりました。長年の悩みの声の揺れについてもああ、そういうことかもしれないなと思い当たるところもあり。色々考えるより何をやめるかに視点をおいてみよう。詳細な図が素晴らしい。ピアノ演奏にもヒントになることが多かったです。2016/02/12
セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
2
横隔膜って、どこにあるどんな形か、考えてみたことなかったです。このあと解剖学の別の本で、見ました。 蝶形骨って、初めて知りました! からだをゆるめて。あなたは、あなたらしく、あなたの声で歌うのだ、と。いい本です。とても気に入ったので、後ほどアマゾンで買うかも。2022/11/08
サルバドール
2
ボイトレに通いつつ、理論の部分が気になって楽器店にて購入。他の「一週間で変わる○○」みたいな本とは一線を画して、普通に読み物としても面白いです。2019/02/26
ノllロ
2
英語の〈Body〉は外側から知覚される物体としての身体。ギリシャ語の〈Soma〉は当人が知覚する生きている身体。一人称の身体〈Soma〉を探究するのが〈Somatics〉(ウィキペディア日本語版に項目なし)。ソマティクスから得られた知見、身体にアクセスするためのヒント集。詳細な解剖図が見やすくて分かりやすい。のどはエラから変化した鰓弓(さいきゅう)器官であること。蝶形骨や副鼻腔の存在が印象的。ロルフィングの筋膜を重視する考え方も新鮮。一人称の身体に気づくのは自分だけ。エクササイズの実践が役に立ちそう。2016/03/21
Satoshi Murai
2
深い‼2015/12/13