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内容説明
約2000年前に書かれたユダヤ・キリスト教の聖書には、現代に生きる私たちと同じように人生の絶望と苦闘した人々の物語が詰まっている。働くことの空しさを嘆くコヘレト、不条理な災難に次々と遭うヨブ、夢を叶えられないモーセ、運命から逃げるヨナ、師を裏切ってしまうペトロ、自らの死を予感するイエス……、旧約聖書を専門とし、牧師としても聖書の魅力を伝える著者が、登場人物たちの七転八倒から、現代の読者に生きる力を与えるメッセージを読み解き紹介する。
目次
はじめに
I 孤独に立ちすくんだとき
1 イスラエルの祖ヤコブ──決してあなたを見捨てない
2 預言者エリヤの挫折──弱音を吐きたくなったら
3 いじめられたヨブ──不条理を背負って生きる
4 絶望を希望にかえた預言者エゼキエル──最愛の家族を喪ったとき
5 神に見捨てられた詩編詩人──絶望から発する叫びこそが祈りである
6 一番弟子ペトロ──挫折を抱きしめて
II 働くことに疲れたら
1 コヘレトの空しさ──働く意味が感じられなくなったとき
2 安息日とは何か──働くことから距離を置く
3 苦悩の預言者エレミヤ──報われないときこそ前向きに
4 歴史を見通した預言者イザヤ──人々を鼓舞する言葉
5 使徒パウロの黙示思想──目に見えないものこそが希望である
6 天の国の喩え──敗者に寄りそう眼差し
III 妬みの気持ちに向き合うために
1 カインとアベル──嫉妬の気持ちから目を背けない
2 嫉妬に狂ったサウル王──プライドをかなぐり捨てて生きよ
3 人生の短さを見つめたコヘレト──束の間だからこそ全力で生きる
4 生きるよすがとなる箴言──今あるもので満足する生き方
5 イスラエル民族の象徴ヨナ──「自分だけ」を乗り越える
6 不正を行った管理人──大切なのは富ではなく友
IV 家族の大切さを忘れかけたとき
1 兄たちを赦したヨセフ──憎しみから赦しへ
2 女たちに守られたモーセ──家族から与えられた命
3 ナオミの悲嘆に寄りそう外国人ルツ──家族を失っても一人ぼっちじゃない
4 息子を死なせた「神の人」ダビデ──家族同士の諍いの果てに
5 妻を探した預言者ホセア──裏切られても愛することをやめない
6 母を弟子に委ねたイエス──血縁を超えた家族へ
V 死を受け入れるために
1 約束の地に入れなかったモーセ──夢を人に託す幸せ
2 神を呪ったヨブ──問うのではなく不条理に答える
3 死の現実と向き合うコヘレト──空しいからこそ生き抜く
4 守られ鞭打たれたイスラエル──葬儀で最も読まれる詩編
5 パウロの壮絶な宣教人生──生と死の狭間で生きる
6 イエスのゲツセマネの祈り──死にゆく時もただそばにいて
あとがき
主要参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
Tatsuhito Matsuzaki
クマシカ
どら猫さとっち
あんさん
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