内容説明
近年注目を集めているビッグデータという言葉に代表されるように、データのもつ価値についての認識はますます高まっている。さらに、自然科学分野から社会科学の分野、さらには政府関係の様々な施策に至るまで、データに基づいた意思決定の大切さが認識されている。数理統計学は、(ランダムネスを伴った確率現象として現れる)データの背後に確率モデルを想定して推測を行うための土台となる、数学的基礎を提供する。本書は、数理統計学に関する基礎的な内容はもとより、近年広く利用されている現代的な内容までを盛り込んだテキストである。
最初に、統計的推測を行う上で必要な確率・確率分布の基本的な事項を説明する。次に、最初に準備した道具立てに基づいて、確率分布に関する推測方法を説明する。ここまでにおいては、必要な知識をシンプルに解説し、また内容の理解を深められるように、演習問題を豊富に盛り込んでいる。最後に、最も役に立つ統計モデルの1つである線形回帰モデル、点推定を中心とした推定の不偏性や不変性などのリスクに基づいた最適性の理論、MCMC法・ブートストラップ法・EMアルゴリズムなどの計算統計学、そして代表的な確率過程といった発展的な内容を扱う。
初歩的な内容から始まりながらも、最後には現代的な内容まで到達することができる。初学者から意欲的な読者にまでおすすめできる、非常に内容豊富なテキストである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jjm
8
統計検定1級のバイブルと呼ばれているらしい。他の教科書と比較すると平易な説明とあるが、それでもやはり(私には)難しい。一方で演習問題がとても充実している。略解はあるし、ネットにさらに詳しい解説を公開されている方もいるので、問題を解くことで翻って教科書の内容を理解することができると思う。2022/08/16
hurosinki
7
2〜8章まで本文読んで演習問題を解く。3〜5章が1番キツかった…。自分にとってかなり難しかったが、演習問題がかなり充実していた。ただ9章(線形回帰)以降は演習問題がなく、ベイズ統計やノンパラメトリック法の解説も手薄な印象なので、類書で補うのが良さげ。2022/08/21
Taizo
3
統計検定1級対策に。演習メインで手を動かしながら理解できるスタイル。加えて、1級の範囲は網羅されているので、とっかかりとしてオススメの一冊。また、書籍に載らなかった演習問題もWeb上に公開されており、圧倒的なボリュームの演習を積める。青チャートとかで演習料稼いでた人には特にハマるはず。竹村先生の青本とこの本、2冊あれば1級対策としては十分。青本が理論、この本は演習。2023/11/30
icon
1
まだ物足りない、というところと、もう終わった、が混在している。今後は見返すとき専用にしたい。2023/01/11
KY_import
0
インポート2020/05/22
-
- 電子書籍
- くたびれサラリーマンな俺、7年ぶりに再…
-
- 電子書籍
- 王位継承者の俺は覚醒兆候ゼロの肉体を手…
-
- 電子書籍
- 大公の正体が悪女で黒幕でした【タテヨミ…
-
- 洋書電子書籍
- KnitOvation Stitch …
-
- 電子書籍
- 実践に役立つ マーケティングの基本知識…