百歳の哲学者が語る人生のこと

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百歳の哲学者が語る人生のこと

  • ISBN:9784309254470

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内容説明

100歳の哲学者、人生を語る――戦争のリアル、パンデミック……激動の一世紀を振り返り、歴史と人生の奥深さをシンプルな言葉で綴った、いまを生きるすべての人へ贈るメッセージ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

73
ユダヤ人の両親のもとに生まれた著者は、激動の一世紀を生きる。あらゆる生は不確実であり、絶えず予測しなかったことに出会う。様々な政治的局面を綴りながら、最高のポエジーは愛のポエジーだ、何が起ころうとも、エロスを選ぶことによってのみ人生に意義があると言う。「よく老いるためには、自分のうちに子供の好奇心と、思春期の渇望と、大人の責任を保たなければならない。」百歳を超えた哲学者の言葉である。2023/08/13

けんとまん1007

51
読み進める間に、浮かんだ本が1冊。平野啓一郎さんの「私とは何か――「個人」から「分人」へ」がそれ。人は、成長するにつれ、いろいろな経験をし考えながら生きている。また、同じ1日であっても、いろいろな場面に遭遇する。人は、必ずしも、一つの顔だけではない。時間の経過とともに変わりうる。それは、予測不可能な事態が多いからでもある。そんな不確実性を受け入れながら、自分の変化を見つめ直すことができると、懐の深さが生まれるのではないかと思う。2023/01/30

古本虫がさまよう

5
彼は、1936年に、戦線党という少数政党に入党したことがあるそうな。この政党は「反ファシズムと反スターリニズムを同時に掲げ、二つの戦線で戦い、国家単位での民主社会主義を唱えるものでした」とある。このあたり、「民主的社会主義者」だったジョージ・オーウェルと相通じるものもあるのかもしれない。また、フランスといえば、僕が好きなのはジャン・フランソワ・ルヴェルだが、彼の『全体主義の誘惑』(新潮社)を読めば、彼もまた「民主的社会主義者」として反共の闘士だったともいえよう。2022/08/31

Go Extreme

3
あらゆる生は不確実→絶えず予測しなかったことに出会う 一であり多である私のアイデンティティ: 何よりもヒューマニストとして 複数のアイデンティティの重なり合い 人格という複数的な統一性 私は何者なのか 不測と不確実: 運と不運はたがいを生み出す 不幸の利点、逆境の効用 あらゆる生の不確実性 共に生きること 人間の複雑さ: 神話の力 幼若性と未完成 人間を構成する三要素 わが政治的経験―一世紀にわたる激流のなかで わが政治的経験―新たな危難 誤りを過小評価するという誤り 信条告白(クレド) 覚書2022/07/18

BEAN STARK

2
つらい幼少期があったんだな2023/02/07

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