内容説明
西郷隆盛ら幕末の薩摩藩士たちが尊敬・崇拝していただけでなく、今も尚、鹿児島の人たちに愛される戦国時代の猛将として名高い島津義弘。
信長、秀吉、家康たちが台頭していくなか、鎌倉時代から続く島津家を存続させるだけでなく、広い視野で九州を平定しようとした島津義弘と兄弟たちを描く長篇歴史小説。
序
第一話 敵中突破
第二話 遥かな海
第三話 鉄砲の城
第四話 万里の波
第五話 急ぐなよ
第六話 花の宗麟
第七話 肥前の熊
第八話 闘将と愚将
第九話 おのれ秀吉
第十話 三顧の礼
第十一話 鬼石曼子(グイシーマンズ)
第十二話 燃ゆる桜島
解説 細谷正充
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
すしな
40
102-24.日本の端っこにいるのに、歴史にたびたび登場する武将の島津氏については幕末なんかは主役としてフォーカスされると思いますが、戦国時代で島津主観で書かれたものはないのかな?と手に取ったのがこの本です。阿部寛的な義弘の表紙にあまり期待してなかったのですがいい意味で裏切られました。大友や龍造寺、さらには秀吉との戦もエキサイティングでしたが、鉄砲伝来した県であるにもかかわらず、キリシタン化せずに独自の国際感覚を持っていた部分に触れられており、トータルで島津家や九州の歴史を知るのに面白い本でした。2024/12/01
hiyu
4
その対照的な立場は少々厳しめで記載しているかどうかはわからないが、島津義弘を中心とした島津家の歴史である。勇将、猛将を数多く輩出した島津家の合戦の場面もよりリアルに感じられ、島津の退き口における豊久の場面など心をグッとつかまれた。2024/08/06
かずぺん
3
興味あった島津家の本が読めた。薩摩隼人として家を継続できたことが素晴らしいと思います。2022/12/20
茶幸才斎
2
雨降る夕暮れの薩摩妙円寺。かの島津義弘公の最期に殉じた家臣を祀る十三基の地蔵塔の前に佇む若者に、付近の野守と称する白髭の老人が語り始める。関ヶ原の戦で壊滅する西軍の只中で徳川陣中を突撃突破した義弘公の、海外交易に憧れる少年期を経て、岩剣城の初陣以降、幾多の戦功を重ね、豊後の大友宗麟や肥前の龍造寺隆信を退け、天下人豊臣秀吉の大軍勢と戦った武勇と、信義に篤い生き様を。子は大人を見て育つ。嘘やごまかしで保身を図る意気地のない大人の姿ばかり見せられて、次代の子らがまともに育つわけがないと、為政者は知るべきである。2022/10/07
Mマジパン
1
「三国志」という題名はなかなかうまいと思う。薩摩・大隅・日向の旧領統一戦から始まり、次に大友、竜造寺との三つ巴の戦い、日本統一戦での豊臣、徳川との駆け引き、最後は朝鮮と明が相手である。登場するキラ星のごとき英雄の中で、その圧倒的な強さを示したのはやはり島津軍団の武将たちであり、その中心として光芒を放つのは島津義弘である。彼の目から見た戦国時代の年代記は新鮮で面白かった。2023/09/20
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