マサチューセッツ通り2520番地

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マサチューセッツ通り2520番地

  • 著者名:阿川尚之【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 講談社(2022/09発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062820127

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内容説明

ワシントン日本大使館、もの書き公使の物語――。広報文化担当の仕事、大使館で働く仲間たち、多忙な大使の姿、米政府要人のユーモアあふれるエピソード。民間人外交官として赴任したワシントン1000日の懐かしい日々を綴る。

●ある意味で外交はアートであり、外交史や国際関係論を学ぶのと外交を行うのは違う。それはいくら日本文学の研究をしても、作家になれないのと同じである。だとすれば、民間から外務省など政府の役職につく人は、実務の世界に対してまずは謙虚でなければなるまい。外から評論家として官僚やその組織について意見を言うのと、自分でやってみるのは、大違いである。役人の世界で役人と競争しても、所詮勝ち目はない。そんなわけで、民間から外交官になった者の最大の強みは、いい意味でアマチュアであることだと思う。その代わりに必要なのは、ごく普通の常識、豊富な好奇心、そして間違えても照れずに自分の意見を言うこと。――<本文より>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

22
民間人から外交官になった阿川さん。彼曰く最大の強みは、いい意味でアマチュアであること。その代わりに必要なのは、普通の常識、豊富な好奇心、そして間違えても照れずに自分の意見を言うこと。大使館とはその国での日本代表である。それがアメリカとなれば責任の重さは計り知れない。そんな堅苦しい日々を好奇心を持って、平常心で過ごせたのはやはり阿川さんのスキルの高さ。民間人としての第三者の目線から見た外務省、外交官、マスコミは興味深かった。🇺🇸今回のワシントン研修大変勉強になった🇺🇸2019/04/03

とある本棚

10
大学教授である筆者が、アメリカ大使館で公使を務めた際の回想録。本文の中で外交官にはユーモアが必要だと書かれているように、ユーモラスな筆致でスイスイ読み進められる。自身の強みはアマチュアであることと言って憚らないように、民間出身者から見た外交官の特性や奇妙な部分が等身大で書かれている。アメリカにおけるスピーチの重要性も力説しており、私も今後はスピーチに対してもう少し真剣に取り組まねばと反省した。外交だけでなく、国際交流やパブリックディプロマシーに関心のある方にもオススメの一冊。2022/08/01

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