内容説明
戦国最強と言われた立花宗茂が当主になる前、筑前に感動の青春群像ストーリーがあった。大国に翻弄された若き武将らを描く歴史長編!
関ヶ原の戦いに参戦せずとも、当時最強の武将と謳われた立花宗茂。だがその一世代前、宗茂活躍の礎ともなった若き武将や姫たちがいた。──時を遡ること40年、筑前国の要衝を占める立花家は、「西の大友」と呼ばれる名門であった。大友宗家から立花入りした15歳の三左衛門は、四つ年上の勇将・和泉、三つ上の軍師・弥十郎らと出会う。腕に覚えのあった三左衛門は和泉に打ち負かさられるも、すぐに弟子入り。寡兵で大軍を退けた弥十郎の知略にも驚かされる。また、当主の娘・皐月姫や和泉の妹・佳月らの恋心も絡み、三将の絆は深まっていく。8年が過ぎる。筑前では毛利の調略が進み、諸将が次々に大友を離反。立花家は孤立していく中で家中も毛利派と大友派に分裂する。そしてついに、三将の運命を変える大きな政変が……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
17
【小林書店】【速読】:頭が疲れていたので、面と向かって真面目に読まず。適当にページをぱらぱらとめくる。少し頭が疲れているときにぱらぱらと頁を捲ると刊面割れ現象が起きる確率もあるのだが、今回はできなかった。然し3分程の時間に5回ほど目を通して、面白い作品だと思った。3人の逞しい男の姿に感極まりそうになったけど。荒っぽく読んだだけなので、次はゆっくりと丁寧に読んで、男の絆を堪能したい。2022/10/03
らいおねる
6
格別だった。良い本に巡り合えた。最初は立花と言えば道雪くらいしか知らない自分についていけるのかという不安だったがこの小説は立花家を多くの参考文献で調べ抜いたうえでそれを舞台装置として戦国に生きる武将の生き様やしがらみ、悲哀を描いた史実とは異なるエンタメであると。最後に作者自身が文責は全て自分にあると述べてるあたりそういう配慮もなされています。歴史小説をあまり読まない方でも楽しめると思うし、とても読み応えあって感無量でした。2025/01/07
今日は決算前
2
◎ 立花家といえば、立花道雪、立花宗茂だが、彼らが立花になる前の物語。かの戸次鑑連に惚れられた猛将藤木和泉成載、立花家の名軍師として仕えることになる薦野弥十郎増時、立花家の猛将として仕えた米多比三左衛門鎮久、立花三将を巡る青春群像物語となっている。立花家の変遷と大友家と毛利家に挟まれた当時の北九州情勢が興味深い。主従関係や周りの利害関係に振り回されながらもあつい友情に結ばれた者達の真摯な姿に心を動かれる。義を貫く事の哀しさに包まれた物語であったがラストは暖かくなるものであった。【図書館本】2025/01/24
ぱる
2
薦野、米多比は現在も地名は残っている。北九州市と宗像市の境付近。自分が背負っているものと友情が交差して、戦国の世の過酷さを感じた内容だった。 立花がなぜ二度も大友を裏切るのか、 史実で結末は知ってたけど、立花山に登ったことがあるので色々と場面が想像できて面白かったです。 せつないけどね。2022/12/08
ちゃんどら
1
立花三傑、藤木和泉、薦野弥十郎、米多比三左衛門は親友同士であったが敵味方に別れて戦うことに。序章では弥十郎と三左衛門のみが存命で、弥十郎の子とされた吉右衛門に本当の父親は藤木和泉だと告げる所から本編が始まる。藤木和泉がどういう生涯を送ったか聞かされた吉右衛門はどう感じたか、それは読者に委ねられる。。赤神先生はこの手法の作品が多いですが友との別れを描かせると素晴らしい、信念に従って生きる者達の描写が秀逸です。2023/11/27
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