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内容説明
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「植村直己冒険賞」受賞の極地冒険家、荻田泰永×「世界で最も美しい本コンクール」銀賞受賞の井上奈奈による絵本。
北極をたった一人で歩く”僕”の一日を描く。
頬を叩く風、北極での生き方を知る動物たち、空から降りる暗闇、そして……。
北極を歩く”僕”を追体験できる、命と死を感じる美しい絵本。
たった一人、北極を歩いている。
命を支える道具
食料を積んだソリを引きながら、進んでいく。
氷のきしむ音が遠くでひびく。揺れ動く氷の海。
歩けども、歩けども、足元はながされていく。(本文より)
「環境問題とは数字の問題ではない。命の問題だ。自分の命はもちろん、隣にいる大切な人の命であり、会ったこともない遠い土地の誰かの命であり、時代も異なる動物の命のことだ。ー中略ー北極を冒険することは、生きることだ。そして、死を感じることだ。その死とは、誰かの命であり、いつの日か自分の体も分解されて、空に舞い、風に吹かれて誰かの命にたどり着く。」(巻末エッセイより)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
59
シンプルで詩のような、でもカラフルな、何とも不思議な自然と命の世界。「植村直己冒険賞」受賞の極地冒険家、荻田泰永×「世界で最も美しい本コンクール」銀賞受賞の井上奈奈による絵本。2023/05/28
ぶんこ
57
北極をたった一人で歩き続ける。孤独と生死への緊張感。普通では嫌だけれど、その緊張感が麻薬なのかもしれない。そう思わないと理解できない。出会う動物たちも、北極うさぎは知りませんでしたが、それぞれが生きていくために求めあう。「常に生まれ変わり死に変わりしながら、誰かを構成していた物質が次の誰かを構成する物質となる。」北極にいるからこその感慨なのかもしれない。井上奈奈さんの空が紫色に染まる一瞬の絵の、なんと世界を表していることか。そして動物と人からただよう優しさ。シーンとした世界。2023/11/28
とよぽん
56
文は、北極冒険家の荻田泰永(おぎた やすなが) さん。絵は井上奈奈さん。何かの受賞で話題になったと記憶していたが、井上さんの絵が見たいと思って読んでみた。荻田さんの素晴らしい文章に引き込まれ、自然と生き物のとらえ方がとても魅力的だと感じた。そして、イヌイットの友人に付けてもらったイヌイットネームが「ピヒュッティ」(この絵本の題名) であったと、あとがきで知る。さらにさらに、井上奈奈さんの絵も、荻田さんの表現世界を見事に描出していて素敵な絵本に仕上がっていた。みんな風になって北極の空を飛んでいる・・・。2023/11/16
annzuhime
55
島外の図書館から取り寄せ。北極冒険家の著者。タイトルは著者のイヌイットネーム。風になって命が届く。厳しい氷の大地で生きる生き物たち。絵と文章が合っていて良かった。CASA BRUTUSの大人も深読みしたいこどもの本100。2023/12/06
booklight
45
井上さんの絵から。北極や南極を単独歩行している荻田さんの文に、井上さんの絵。命のしずくがとられていく寒さのなか、寝袋のなかでゆめうつつのあわいでいる様子は、絵本ならでは。勝ち負けや達成感だけでない精神性が感じられるのは、絵本ならでは。ビビットな色はさすが井上奈奈さん、仕上がりのこだわりが出ている。隅々まで行き届いている絵もいいな。楽しめました。2024/05/26
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