内容説明
紙パンツを拒絶して、あっけなく逝った22歳の気高い雑種猫・ジャム。19年間支えてくれ、結婚式の1週間後にお別れしたビーグル犬・モンタ。15歳から鍼治療をし、19歳のクリスマスに天国にいった雑種猫・リリ。――愛すべき存在を介護し、見送ったあと心に残った想いとは。15歳の犬から25歳の猫まで、20人の飼い主を取材し綴る、それぞれの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさー
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長生きした犬や猫を見送った20人の飼い主を取材し(15歳の犬から25歳の猫まで、ホントさまざま)、飼うまでの経緯や飼い始めたときの様子、介護や治療の模様など綴った作品。たまたま中古書店で見つけて購入しましたが、愛情の深さが伝わりました。2024/08/07
ふじひろ
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高齢で亡くなった犬や猫の看取りの作品集。読んでいる最中に何度涙腺が緩くなったか。読み終わった後に温かい気持ちになれるのは何故だろう。飼い主それぞれが、きちんと犬や猫に向き合っている姿に心打たれるからと思う。 「楽しかったね、ありがとう」という題名も秀逸。それぞれのエピソードの題名も「生と死は地続き。生きていた一部に死がある」「猫は生きるためだけに生きている」「最後まで命を使いきった」「身体は魂のいれものだった」等々飼い主の思いが表れていて素晴らしかった。今年の収穫本★4.52022/12/28