毒になる親 完全版

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毒になる親 完全版

  • ISBN:9784620326740

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内容説明

あなたはもう親を許さなくていい。
親に奪われた人生を取り戻すために。あなたが「毒親」にならないために。勇気をもって本書を開こう。
傷つけられた心を癒やし、新しい人生を歩き出すための具体的な方法を、あなたに伝授する。
カウンセリングの現場から発想された“現実の希望にみちた一冊!

原書刊行から30年余、今も輝きを失わないカウンセリングの古典を完訳した決定版
「旧バージョンでは全体を300ページ程度に収めるため、部分的な省略や、場所によっては大幅な意訳を行うことで短縮を行いました。解説の部分は短くしたくなかったので、短縮はおもに実例として載せられているエピソードを端折ることでページ数を調整しました。文庫版ではさらに短くする必要があり、残念ながら一つの章を丸ごとカットしなければならなかったほか、さらに圧縮を行いました。
そこでこの完全版では、旧バージョンで短くしたところをオリジナル通りに書き直し、それ以外のところも文章を改めるなど手を加えました。ページ数はだいぶ増えてしまいましたが、省略や意訳により短縮した部分を復活させたことで、オリジナルの内容をさらに詳しくお伝えできたのではないかと期待しています。30年前に書かれたこの本がいまだに輝きを失っていないのは、著者がいかに被害者の苦しみを理解し、問題の根源を正しくとらえ、正しい解決法を示しているかのあらわれです。今やこのテーマの古典となった本書が、この完全版の刊行をきっかけに今後も末永く読み続けられることを願っています」(訳者まえがきより)

目次

第一部「毒になる親」とはどんな親か
一章 「神様」のような親
二章 義務を果たさない親
三章 コントロールばかりする親って行くといった一つの筋道、順序みたいなものがあった」
四章 アルコール中毒の親――金城重明・沖縄キリスト教短大教授
五章 残酷な言葉で傷つける親
六章 暴力を振るう親
七章 性的な行為をす親・・・子どもへ究極の裏切り
八章 「毒になる親」はなぜこのような行動をするのか
第二部「毒になる親」から人生を取り戻す道
九章 「毒になる親」を許す必要はない
十章 「考え」と「感情」と「行動」のつながり
十一章 私は何者か―本当の自分になる
十二章 「怒り」と「悲しみ」
十三章 独立への道
十四章 セラピーの実際
十五章 「毒になる親」にならないために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けぴ

45
自分の親が毒になる親であったかというと本書で述べられているような典型的なものではないが、思いあたるところが無いことはない。自分自身も子供にとって毒になる親でないかというと自信を持って言うことは出来ない。毒になる親から育つと毒になる親になりがちと言う連鎖を断つことが重要であることを心に留めておくことが大事であると感じた。2023/12/26

名前氏

8
以前はうちの親はこの本のケースほど酷くないし毒親ではないと思っていたので、途中まで読んで自分とは関係ないと思って閉じてしまった。今回読んでみて、まんま自分の家じゃないかと感じ、治療が進んできたから認識が変わってきたのだと気付いた。親に対してネガティブな評価を下すことを、他の人のせいにして責任を逃れることだと思って恥じていたが、責任を負うべき人にちゃんと返すということは、自分の人生を生きる第一歩だと思う。2022/06/28

芋猫

7
22年前に単行本を発行する際に編集でカットされた箇所を追加した完全版。言葉の暴力、ネグレクト、身体的暴力、性的暴力と、全ての毒親タイプが網羅されていて、著者の患者の実体験も多数盛り込まれている。自分に当てはまる箇所は読んでいてかなりストレスを感じるけど、本書の約半分を割いて克服への道のりが示されているのが心強い。『反応しない練習』に「求める心」から執着と反応が生まれるとあったが、まさに「優しく寄り添ってくれる親」を求める心を手放すことが第一歩なんだと分かった。2023/02/11

織川 希

7
★★★★★ 親子関係に苦しさを覚える全ての人へ。本書は、毒のように、子どもの心身を蝕んでゆく親の特徴や、その親と対峙する方法を説く。20年前に翻訳版として刊行された初版に引き続く完全版である。初版本を読んだ際、私は初めて、自分が受けた教育は歴とした虐待だったと理解し、涙しながら読み進めた。間を開けず本書を読んだため、事実上短期間で2回読了したことになるが、今回は泣かずに読み切れた。事実を受け止める心の準備ができてきたということだろう。これから、自分の心を守るための行動を取っていきたい。2021/12/27

hiyu

6
自分は親として何をなしてきたのか。なすどころかという思いもある。特に前半は読んでいていたたまれなかった。中には愛着の問題のようにも感じるし、反復障害のようにみえるものもある。一方で後半の「許す」の意図もそうだが、「輪廻」の意味にも唸らされた。2022/10/02

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